「大きなお腹を抱えた私を見て、俯く満員電車の乗客たち。派手な金髪の若者は、座席にギターを立てかけて...」
みんなが見て見ぬふりをして...
私は反省しつつ、お腹を庇いながら満員電車に乗り込みました。
すると、座席に座っている人たちが、私の大きなお腹を見ては俯くのです。私は、みんなに責められているような気持ちでいっぱいになっていました。
すると、私から少し離れた座席に座っていた金髪のロッカーのような人が、抱えていたギターを座っていた座席に立て掛けました。そして、人を避けながら、こちらに向かって寄って来られたのです。

彼は私に向かって、ギターを置いた座席を指差して、こう言いました。
「あそこに座ってください!」
びっくりしました。
学生さんやOLのお姉さん、サラリーマンのおじさん、みんなが私を見て見ぬふりしていた中、派手な出で立ちの若い男の人が、席を譲ってくださったのです。
それ以来、「人を見た目で判断してはいけない! この子が生まれたら、必ずそう教えよう」と心に決めました。
叶うなら、あの方にありがとうございましたとお礼を言いたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)