食品サンプルじゃありません!一晩置いておくだけで... 国交省公式ツイッター「凍結カップ麺」で注意喚起
チェーンやスタッドレスタイヤなど、冬装備は必須
電話取材に応じた飯田国道事務所の担当者によると、凍ったカップ麺の写真を撮影したのは同事務所・木曽維持出張所の若手職員。木曽町日義(ひよし)という地域の、国道19号線沿いにある出張所でのことだったという。
「この辺りは、例年、12月に入ると、積雪や凍結が始まり、翌年3月頃まで続きます。坂道や急カーブもあり、チェーンやスタッドレスタイヤといった装備は必須です。
地元の車も注意しながら走っていますが、県外から来られた車の中には、チェーンやスタッドレスタイヤなどを用意されていない場合もあり、立往生されるケースもしばしばです。
雪が少ない、温かい地方から、長野県に来られる運転者に、注意を促す目的で、ツイッターに投稿しました」(飯田国道事務所の担当者)
その寒さは、カップ麺を一晩放置すると完全に凍りつくほど。
なお、投稿に添えられていたカチカチのカップ麺は、撮影後に温め直して、「スタッフ(職員)がおいしくいただきました」とのことだ。
木曽町の冬の厳しさを視覚的にわかりやすく伝える投稿に対し、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「日暮れとともに悪魔がやってくる 地元民から危ないから夜が明けてから登っておいでと言われたら開田村(現、木曽町)の年末は寒かったよ」
「親父殿が『木曽谷は狭くて暗くて寒い(けど雪は少ない) 』って言ってたけど、ここまでとは」
「場所によっては氷点下20度超えるからねぇ......」
「木曽に住んでいた頃......野菜を避難させる為の大きな冷蔵庫があったなぁ......風呂の引き戸が凍って開かないとか普通だったしマイナス15度の寒暖計見ながら逆ツララを折って外で顔を洗ってた」
なお、飯田国道事務所ではそんな木曽町の寒さを活用しズボンや手袋を凍らせる「凍らせてみましたシリーズ」を投稿することでも、注意を促していた (詳細は3月2日配信の記事「国交省が『マドハンド』を呼んでいる...? ドラクエのモンスターそっくりの『手」が量産された理由とは」)。
SNSで見る分にはユーモラスなシリーズだが、笑い事ではない。生命に関わる、シリアスな呼びかけである。
冬道の走行は、とにかく「走行には十分注意してください!」と担当者。木曽町に限らず、寒さの厳しい地域に行く際は車の冬装備を忘れずに。