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旬の上海蟹にストローで吸う「大籠包」、そして輝く巨大龍...! 横浜中華街で「秋と冬」を大満喫

藤本 仁

藤本 仁

2022.11.22 12:00
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横浜中華街は今、まさに祭りの真っ最中である。

この季節の恒例イベント「美食節」(横浜中華街フードフェスティバル)が開催されているだけでなく、旧暦の正月を祝う「春節」を盛り上げるためのイルミネーション「春節燈花」が行われているのだ。

春節燈花の点灯式が行われた2022年11月1日、Jタウンネット記者は現地を訪れ、中華街の秋と冬を満喫してきた。

夜の横浜中華街(写真はJタウンネット編集部撮影)
夜の横浜中華街(写真はJタウンネット編集部撮影)

2022年の美食節は10月14日~11月30日まで。その中で複数のフェアが開催されている。

点灯式が行われる18時を待つまでの間、その内「上海蟹フェア」(10月14日~11月30日)と「秋色いっぱい!フェア」(11月1日~30日)に参加している店舗を訪問。

まずは肌寒い時期に嬉しい食べ歩きグルメや、旬の食材を堪能することにした。

店長おすすめの一品を堪能

最初に訪れたのは、シュウマイや肉まんなどを食べ歩きで楽しめる「開華楼 横浜大世界店」。「秋色いっぱい!フェア」に「月見牛鍋シュウマイ串」で参加している。

「開華楼 横浜大世界店」(写真はJタウンネット編集部撮影)
「開華楼 横浜大世界店」(写真はJタウンネット編集部撮影)

看板に大きく書かれていた「中華街新名物 ストローで吸う!大籠包」が気になりすぎて、「月見牛鍋シュウマイ串」だけでなく「ふかひれあんかけ大籠包」も注文した。

「月見牛鍋シュウマイ串」(写真はJタウンネット編集部撮影)
「月見牛鍋シュウマイ串」(写真はJタウンネット編集部撮影)

「牛鍋」とはみそやしょうゆを使ったタレで牛肉を煮込む横浜の名物料理。横浜港付近の居留地に住む外国人が食べていた牛肉料理にヒントを得て、横浜の居酒屋「伊勢熊」の主人が1862年に開業したのが、最初の牛鍋屋だったという。

牛鍋は煮えた具材を溶き卵につけて食べるので、月見牛鍋シュウマイ串にも卵黄がついている。

卵なしでもジューシーな肉汁が溢れて十分美味しいが、卵黄につけると味はまさに「牛鍋そのもの」に。肉がぎゅっと詰まったボリューム満点のおいしさで値段も580円(税込、以下同)。店長がオススメだと自信満々だったのも納得の逸品だった。

「ふかひれあんかけ大籠包」(写真はJタウンネット編集部撮影)
「ふかひれあんかけ大籠包」(写真はJタウンネット編集部撮影)

ふかひれあんかけ大籠包は、横浜大世界店限定の商品。持ってみるとずっしりと重たい。

そして、なんといってもインパクトありまくりなのが「ストローで肉汁を楽しむ」という食べ方だ。

早速吸ってみると、熱くはあるが熱すぎはしない、旨みたっぷりの肉汁が口いっぱいに広がる。しいたけと海鮮のダシを効かせているというこだわりのふかひれあんかけスープも絶妙。食べるにつれて肉汁とふかひれのスープが混ざってコクが増し、美味しさもアップ。しっかり暖まれるし、これで750円はお得すぎる......。

ついに上海蟹を食す!

さて、秋の中華料理といえば、やっぱり上海蟹だろう。高級なイメージもあるが、中華街では比較的お手頃に楽しめる店もある。

たとえば、記者が訪れた「福満園 本店」。ここでは「上海蟹の姿蒸し(1杯)」が1980円だ。

ネオンの看板光る「福満園 本店」(写真はJタウンネット編集部撮影)
ネオンの看板光る「福満園 本店」(写真はJタウンネット編集部撮影)

実は上海蟹を食べるのは初めての記者。ワクワクしながら待っていると、中華皿に乗って「それ」は運ばれてきた。

「福満園 本店」上海蟹の姿蒸し(写真はJタウンネット編集部撮影)
「福満園 本店」上海蟹の姿蒸し(写真はJタウンネット編集部撮影)

これが上海蟹か......!という高ぶりと、「どうやって食べるんだ?」と困惑が同時にやってくる。

事前に調べ、肺や胃の部分など食べてはいけない部分もあるという情報を得ていたが、いざ目の前にしてしまうとどこがそうなのか、よく分からない。そこで店員さんに都度教わりながら格闘してみることに。まずはざっくり蟹を解体し、スプーンで蟹味噌を味わう。

黄色いカニみそとオレンジ色の卵(写真はJタウンネット編集部撮影)
黄色いカニみそとオレンジ色の卵(写真はJタウンネット編集部撮影)

黄色いカニみそはウニのような濃厚さと磯の風味で、一度食べるとクセになるおいしさ。オレンジ色の部分は卵で、旨みが濃縮されていた。脚もほんのりした甘味があり、ついてきた黒酢につけて食べるとまた絶品。お得で嬉しい上海蟹デビューとなった。

中華街の「灯り」を散策

中華街の秋を味わっているうちに、「春節燈花」の点灯式の時間がやってきた。

「2023 春節」の実行委員長と横浜中華街発展会協同組合理事長が中華街大通りの善隣門をくぐったあたりに用意されたボタンを押すと、ずらりと並ぶ提灯が一斉に点灯。その後、打楽器による賑やかな演奏の中で白と黄色の2頭の獅子舞による圧巻の演舞が披露された。

2頭の獅子舞が舞を見せた(写真はJタウンネット編集部撮影)
2頭の獅子舞が舞を見せた(写真はJタウンネット編集部撮影)

そして、その場所から後ろを振り返ると、巨大な「龍」がいる。

提灯で作られた龍のランタン(写真はJタウンネット編集部撮影)
提灯で作られた龍のランタン(写真はJタウンネット編集部撮影)

これが「春節燈花」のメインとなるイルミネーション「百節龍」だ。横浜中華街の公式ウェブサイトによると「国内最大級の龍のランタン」だという。

また、中華街大通りの南側に並行するように走る関帝廟通りにはもう少し小さな「五十節龍」が。

横浜観光コンベンション・ビューローのウェブサイトによると、提灯をいくつも繋げて形作られたこれらの龍は強さと幸運を表しているという。その迫力に目を奪われつつさらに中華街の散策を続けると、山下町公園の入口で今度は龍と鳳凰のランタンオブジェを発見。

鳳凰のランタンオブジェ(写真はJタウンネット編集部撮影)
鳳凰のランタンオブジェ(写真はJタウンネット編集部撮影)

すっかり暗くなった夜の公園をオレンジ色に照らすその光景にどこかほっとした記者だった。

「美食節」は一足先に終わってしまうので、旬の中華料理を味わいつつ「春節燈花」の幻想的な光景を楽しみつつ味わうことができるのは、11月末まで。

秋と冬の境い目で、お腹も心も満たされる夜はいかがだろう。

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