岩に挟まれた天の川を、流星が突き刺して... 偶然撮影された「天体ショー」があまりにも美しい
「大岩から覗く天の川に刺した流星」
そんな呟きと共に投稿された星空の写真が、ツイッター上で注目を集めている。
こちらは、大阪在住のツイッターユーザー・けいしろ(@keishirooooon)さんが2022年11月13日に投稿した写真。大きな岩の向こう側に見えるのは、満天の星空。綺麗な天の川の真ん中を横切るような一筋の流れ星も映っている。
水平線には、まるで太陽のように煌々と輝く月の姿も。なんとも壮大かつロマンチックな光景だ。
天体観測の魅力がこれでもかと詰め込まれたようなベストショットは、一体どこで撮られたものなのだろうか。
Jタウンネット記者は15日、投稿についてけいしろさんに話を聞いた。
岩に挟まれた天の川が撮れるスポット
けいしろさんが話題の星空を撮影したのは22年の2月27日、場所はユネスコの世界遺産や日本百景にも選定されている鬼ヶ城(三重県熊野市)だ。
「ここは大岩に囲まれている展望台のようなところで、天井にも岩があり、外から見ると岩が大口を開けてるように見えるところです。その岩の開口部に挟まれるような構図で天の川が撮れます」(けいしろさん、以下同)
けいしろさんはそれまで、月が出ている時に星を撮ることは避けていたという。しかし、2月は天の川シーズンのはじまりということもあり、この日は月があっても撮影に向かうことにした。
そして、月と、海面に反射する月光が岩の切れ目に来る構図になるようにカメラをかまえたという。
「流星はたまたま入りましたが、撮りに行って感動しました」
「これを機に月があっても天の川が撮れることを知り、月光ある状態での天の川現像方法も慣れたので、自分のスキルアップにも繋がりました。ここはオリオン座も同じ構図で撮れるので、冬になったらまた行きたい場所です」
次はどんな「天体ショー」が見られるのだろうか。鬼ヶ城を舞台にしたけいしろさんの次回作に期待が膨らむ。