食べたらどうなってしまうんだよ... 福岡で発見された「殺人担々麺」が物騒だけど気になりすぎる
およそ飲食店のものれとは思えないほど物騒な看板が、ツイッター上で話題になっている。通りかかれば二度見は必至のその看板が、こちらだ。
こちらは、ツイッターユーザーの吉光(@zetsumeiken)さんが2022年11月10に投稿した写真だ。
同日13時ごろ、福岡旅行中の吉光さんが博多の中華料理屋「陽華楼」の前で発見したという黒い看板には、赤い文字で「殺人担々麺」と書かれている。
「殺人」とは穏やかじゃない。どんな担々麺なのかはわからないがとにかく危険な香りだけはプンプン漂ってくるネーミングに、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「コナンのサブタイトルにありそう」
「『おっ! 大将やってんねぇ!!』が別の意味に......」
「火曜サスペンス劇場のBGMが脳内に」
吉光さんは店の前を通りかかっただけとのことで、残念ながらメニューの正体は不明。ならば直接お店に聞いてみようと、Jタウンネット記者は17日、陽華楼を取材した。
ギネス認定された世界一辛い唐辛子を使用
電話取材に応じた同店の店主によると、「殺人担々麺」は一言で言えば「超激辛担々麺」。12~13年ほど前に開発したメニューだという。
「もともとウチでは『薬膳担々麺』という普通の辛さのものを提供していたんです。しかし、ある時お客さんからの『もっと辛いものを』という声に応えるために、激辛メニューを開発しようと思いました」(陽華楼店主)
しかし、中途半端に激辛な担々麺を作っても、他の店と同じことをしているだけになってしまう。そこで、どうせやるなら殺人的なまでの辛さにしようということで、生み出されたのが「殺人担々麺」だった。
「(殺人担々麺には)15年ほど前にギネス記録で世界一辛いと認定された唐辛子を使っています。突き抜けた辛さにすることで、いわゆるラーメンマニアとか激辛マニアと呼ばれるコアなお客さんを呼び込み、裾野を広げたいという思いがありました」(陽華楼店主)
ただ、その肝心の唐辛子が何という種類なのかは、食べたお客さんが考察する余地を残すため、あえて秘密にしているとのこと。
ちなみに、同メニューの名前のせいで、お店の中では「殺人一つお願いします」「殺人お待たせいたしました」といった物騒な言葉が飛び交っているそうだ。初めて来店するお客さんは、きっとびっくりしてしまうことだろう。
「自分で言うのもなんですが、ありがたいことにグルメサイトなんかでも結構好評のようです。SNSで見かける感想も好感触なものが多くて嬉しいですね」(陽華楼店主)
なお、陽華楼ではこの他にも、2022年現在で世界一辛い唐辛子とギネス認定されている「キャロライナ・リーパー」を使用した「死神担々麺」、ギネス認定こそされていないものの「キャロライナ・リーパー」の約2倍の辛さを誇る「ペッパーX」という唐辛子を使った「X麺」なるシロモノもあるとか。
激辛好きの人もそうでない人も、福岡を訪れる機会があれば一度チャレンジしてみては? ただし、食後に口の中やお尻の穴がヒリヒリしても記者は責任を負いかねるので、あし辛(から)ず。