絵本から飛び出してきたの? 山で目撃された「よくばりなナキウサギ」がメルヘンすぎる
岩山で発見されたある小動物の写真が、ツイッターユーザーたちをほっこりさせている。
こちらは、北海道在住のツイッターユーザー・kao Suke(@KaoruTakayanagi)さんが2022年9月13日に投稿した写真。
映っているのは、日本では北海道だけに生息する「エゾナキウサギ」というウサギの仲間。白い玉のような果実を付けた植物と青い花をくわえている姿が何とも可愛らしい。
kaoさんが捉えたメルヘンな光景には、ツイッター上でこんな声が寄せられている。
「あら、欲張りさん。でも可愛いよ~」
「絵本の世界から飛び出してきたみたいです」
「きれいな瞬間の写真が撮れましたね! ナキウサギが野草をプレゼントしに来たように見えます」
この子、一体どこで見かけたの? Jタウンネット記者は投稿について、kaoさんに話を聞いた。
花やキノコを運ぶナキウサギたち
kaoさんが話題のナキウサギと遭遇したのは8月30日、場所は北海道美瑛町にある十勝岳の麓の望岳台(ぼうがくだい)だ。
「毎年何度も行っている場所で、この時期はナキウサギが冬の食料を貯め込む季節なので、それを撮りたく待っていました」(kaoさん)
ナキウサギが食料を補完する場所は決まっているため、kaoさんはそこに張り込んで撮影に臨んでいた。ナキウサギたちはそこへ、草や花、キノコなどを運んできていたという。
写真の個体が咥えているのはシラタマの木とリンドウの花。「二種類の植物を同時に運んでいるのには驚き、感動しました」とkaoさんは振り返った。
北海道公式観光サイト「HOKKAIDO LOVE!」によると、十勝岳望岳台は標高930メートルのビューポイント。十勝岳の噴煙やむき出しの岩肌など、ダイナミックな景色を楽しめる場所だ。
周辺には1周約45分で散策できる遊歩道も設けられていて、「運が良ければエゾナキウサギが見られるかもしれません」とのこと。訪れる時には小さな生き物を見逃さないよう、目を凝らしておこう!