「さすが京都」と言わざるを得ない三角コーンがこちらです
三角コーン(パイロン)というと、赤い色をしたプラスチック製の物が真っ先に思い浮かぶ人がほとんどだろう。
特定の場所への立ち入りを防ぎたいときや、注意を促したいときに使われることが多い。だからこそ、目を惹く激しい色をしているのだが......あまり目立たせたくない場合もある。
たとえば和風の美しい景観が広がる場所。色はもちろん、プラスチックの質感すら浮いてしまう。
しかし、あるアイテムを使えばそんな悩みも解決だ。
こちらは、京都在住の会社員・こち(@cochi_wan)さんが2022年9月3日、
「京都、三角コーンまで雅なの笑う」
と呟きながら投稿した写真。写真中央に映っているコーンには、上から竹の飾りが被せられ、和風な雰囲気に! これはたしかに、雅を感じる。
この風流なコーンは何処にあったのか。Jタウンネット記者は5日、投稿についてこちさんに話を聞いた。
三角コーンまで雅な街、京都
こちさんが話題の三角コーンを発見したのは、3日の17時ごろ、場所は京都市中京区にある商業施設「新風館」だ。
公式サイトによると、同施設は1926年に「旧京都中央電話局」として竣工したレンガ造りの建物を活用し、2001年から「新風館」の名で商業施設としてオープン。2020年にリニューアルした際もこの建物は残し、増築した新築棟には伝統的な「木組み」などを多用することで、京都の街並みに溶け込むように工夫をしているという。
「新風館に訪れようとした所、入り口の方に見慣れない雅な三角コーンがあったので、思わず写真を撮りました」
と、こちさん。撮影した場所以外にも何箇所かに設置されていたそうだ。歴史的な景観を守り続けるために、三角コーンのビジュアルにも気を使っているのだろう。
また、こちさんの投稿に寄せられたリプライでは「四条大宮駅裏のマック前で見ました」など、新風館以外でも目撃したという声が寄せられている。
記者が調べてみたところ、コーンの上からかぶせて和風のオブジェクトに仕立てるアイテムは「和コーン」「竹製コーンカバー」などといった名称で販売されている。プラスチック製コーンに被せることで、和の景観を守りつつ三角コーンを配置するためのもののようだ。なお、コーンとコーンの間に渡すバーにも、竹製のものが存在している。
京都に行った時は、街中で「雅」な三角コーンを探してみるのも楽しいかもしれない。