宮島写生大会告知ポスターに「大鳥居の工事現場」がドーン! 難度高すぎない?主催者に狙いを聞いた
あえて工事中の大鳥居の貴重な姿を!
宮島観光協会写生大会係の担当者は、記者の問いにこう答えた。
「この工事は2019年6月に開始され、もう3年以上が経過しています。厳島神社としても75年ぶりの大工事だと聞いております。
足場が組まれている状態の鳥居を、あえて写生してもらい、作品として残して、記録に留めてもらいたい......、実はそういった狙いがあります」(宮島観光協会写生大会係担当者)
2019年の工事開始後、世間を襲ったものといえばコロナ禍だ。写生大会は開催されていたものの、参加者は約2割減ってしまったという。
また、参加者は神社や五重塔などを描くことが多くなり、大鳥居を描いた作品はほとんどなかった。今回は、足場が組まれた大鳥居にも、ぜひ挑戦してもらいたいそうだ。
「今だからこそ描ける、工事中の大鳥居の貴重な姿を、1枚でも多く作品としてカタチに残し、『令和の大改修』を後世に伝承するためのひとつの手段となれば幸いです」(宮島観光協会写生大会係担当者)
厳島神社の公式ウェブサイト上にある「工事状況及び計画ご案内」のページによると、工事の終了予定日は2022年12月。具体的な日程は確定していないが、「令和4年中に工事は終了し、年末には工事足場を撤去できる見込みとなりました」としている。
写生大会で足場付きの鳥居を描くチャンスは、これが最後になるだろう。
「時間が限られているので、かなり難しいかもしれませんが、創造力を働かせて、素晴らしい作品を期待しています」
と、担当者は語る。
大会は雨天決行、当日はテントが用意されるそうだ。写生の対象は、宮島町内の史跡や名勝など、基本的には何でもOKとのことだが......せっかくなら、今しか見られないものを描いてみるのはどうだろう。
絵に自信のある人、宮島に関心がある人はぜひ、10月1日か2日の朝、宮島桟橋前広場特設テントへ。