「バスで移動する小学生の私の真後ろには、ド派手で怖いお兄さんたち。降りようと焦っていると、大声で...」(東京都・30代男性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Hさん(東京都・30代男性)
小学校に上がったばかりのHさんはその日、「どのバスに乗ってどの停留所で降りるか」が書かれた紙を握りしめ、初めて1人でバスに乗っていた。
しかし、目的の停留所で降りられないかもしれない状況に陥って......。
<Hさんの体験談>
私が初めて一人でバスに乗ったのは、まだ小学校に上がったばかりの少年時代。隣の市にある店に行くためでした。
母親から渡された「どのバスに乗ってどの停留所で降りるか」が書かれた紙を頼りにバスへ。
当時私が住んでいたのはバスの始発から3区間ほどのところにある団地街だったので、車内は自由に座れるぐらい空いていました。
怖そうな兄ちゃんたちが、私の後ろに...
私の後に、いかにも怖そうで、派手な格好をした兄ちゃんたち3人組が乗ってきました。しかも、私のすぐ後ろの席に......。
そのまましばらくバスに揺られていると、駅の近くの停留所でたくさんの人が乗ってきました。
私はその次の停留所で降りたかったので、到着する少し前に道を空けてもらおうと
「降ります」
と言ったのですが、声が枯れてしまっていたせいか、周りには全然聞こえていない様子。私はすっかり焦ってしまいました。
そんな時、後ろの怖そうな兄ちゃん3人組の1人が大きな声で
「おい!子供が降りたいって言ってるじゃねぇかよ!端寄ってやれよ!」
と言ってくれました。
その後、私にも...
そして続けて
「坊主、おつかいだろ?一人で偉いぞ、頑張れよ!」
と私にも声をかけてくれたんです。
その時は「うん!」としか言えなかったけど、降りられずに困っていたので本当に助かりました。それに、兄ちゃんたちがすごく格好良く見えました。
あの時の兄ちゃんたち、ありがとう!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)