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「雨の中を歩く妊婦の私に、通りすがりのトラック運転手が『乗り』。断るとゆっくりついてきて、窓から...」(大阪府・40代女性)

大山 雄也

大山 雄也

2022.08.30 11:00
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シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Aさん(大阪府・40代女性)

その日、妊娠中のAさんは雨の中を傘もなく、自宅に向かって濡れながら歩いていた。

そこに、1台のトラックがゆっくりと近づいてきて......。

濡れながら帰っていた妊婦に...(画像はイメージ)
濡れながら帰っていた妊婦に...(画像はイメージ)

<Aさんの体験談>

これは、娘がまだお腹にいるときの出来事です。

私は大阪市内のとある区で育ち、18歳で妊娠し、結婚。その時、平野区に引っ越しました。

実家と自宅は、10代の私には近いようで遠い場所。電車でも帰ることができましたが、乗り継ぐ必要があったので、実家に行くときはいつも自宅から徒歩20分ほどの場所にある、バス停からバスを使っていました。

その日もバスで実家に行き、自宅に戻ろうとしていました。しかし、杭全のバス停を下りると雨が。傘もなく、コンビニも道中にない。夫も仕事中で、大きなお腹を気にしながらも雨に濡れて自宅まで歩くほかないと思いました。

トラックの運転手が「乗り」

歩いていると、あたりが暗くなっていきます。そこに、1台のトラックが私の歩く速度に合わせてついてきました。 そして、運転手の男性が私に声をかけてきました。

「送ったるから乗り。家どこ?」

いくら妊婦でも、知らない人の車、しかもトラックに乗るなんて怖くてできません。私は「大丈夫です」と断り、歩き続けました。

しかし、トラックはゆっくりと付いてきます。そして、窓から傘が差し出されました。

「じゃあ、これ持って行き」

運転手の方は優しい声で言い、トラックは去っていきました。

傘は花柄の女性物。それを見たときに、妻も子供もいて、妊婦の私を心配してくれたんだろうな、と気づきました。

傘を差しだしてくれた(画像はイメージ)
傘を差しだしてくれた(画像はイメージ)

暗くて顔もよく見えなかったけど、その運転手さんが見ていたら、伝えたいです。あの時お腹にいた娘は今年元気に22歳を迎えます。

そして同時に、人の親切を疑わないで良い世の中が来てほしいと願っています。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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