「飼育員を見に行く時代」「ふれあいたいなぁ~」 海なし県・栃木の水族館スタッフがまさかの大人気
「うちにシロイルカはいませんが、バブルリングが得意な飼育員がいます」
......という、なんだか不可思議なコメントを添えた動画付きのツイートが、2022年8月22日、栃木県なかがわ水遊園の公式アカウントから投稿され大きな話題となっている。
早速動画をご覧いただこう。
うちにシロイルカはいませんが、バブルリングが得意な飼育員がいます。
— 栃木県なかがわ水遊園【公式】 (@tnapofficial) August 22, 2022
※誰もができるわけではありません#なかがわ水遊園 #水族館 #飼育員 pic.twitter.com/x5Np3Px2hS
青のウエットスーツを着た飼育員らしき人物が水底に横たわり、ポン、ポンと空気の玉を吐き出している。その玉は上にのぼっていくにつれ、クルクルと回転しながらドーナツ状になっていく。
この空気の輪っかが「バブルリング」。島根にある「しまね海洋館アクアス」では、バブルリングを作るシロイルカが人気だが......。
イルカではなく、飼育員がバブルリングを作る様子には8万5000件を超える「いいね」が付けられ、ツイッター上にはこんな声が寄せられている。
「かわいい~ ふれあいたいなぁ~」
「こんな上手なバブリングできる青イルカはじめてみました」
「これは是非とも見に行きたいw」
「水族館、新時代に入りましたね」
「水族館に飼育員を見に行く時代」
「もう 最高のアトラクションです」
「飼育員さん目当てで行く人が出てくるよ笑 ちょっと見たいもん!」
投稿した園も予想だにしなかったであろう大反響。飼育員さん、大人気である。
同園ではまさか、「飼育員ショー」が開催されているのだろうか? Jタウンネット記者は、栃木県なかがわ水遊園に取材した。
水中で短く「ボンッ」と声を出す

栃木県なかがわ水遊園は、県北東部に位置する大田原市にある、栃木県唯一の水族館だ。
その特徴は、ふんだんに太陽光が差し込む川底の情景を再現している点。関東きっての清流と言われる那珂川(なかがわ)を中心に、世界の川や海、大小あわせて約60の水槽で紹介している。
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、同園の広報担当者だった。
話題のパフォーマンスは、いつごろ企画され、どんな狙い・コンセプトで実行されたのだろうか?
「水槽清掃作業の際の一場面ですので、企画したパフォーマンスではなく、スケージュールを立てて上演したものでもありません。清掃作業が終わった後、お客様に楽しんでいただこうと行ったものです。 今後もそのような計画はありませんので、運が良ければ見られるかもしれません」(栃木県なかがわ水遊園広報担当者)

同園にバブルリングができる飼育員は数人いるそうだが、とくにトレーニングを行っているわけではない。「他の飼育員がバブルリングを出しているのを見て、自分でもできるのでは? とやってみたらできたそうです。難しい技術は必要ないようです。水中で短く『ボンッ』と声を出すことがコツだそうです」と広報担当者。
ツイッター、SNSなどで話題になっていることに対しては、「日常の何気ない一面(飼育員のサービス精神と遊び心)をツイートしただけでしたので、この反響に驚いています。このツイートをきっかけに多くの人に栃木県なかがわ水遊園を知ってもらい、足を運んでもらうきっかけになれば嬉しいです」とコメントした。

海なし県・栃木の唯一の水族館、栃木県なかがわ水遊園は、「川の水族館」としては日本最大級でもあるという。
海の水族館では見られないものが、いろいろ発見できそうだ。もし運が良ければ、飼育員さんのバブルリングを目撃できるかもしれないし......。
うちにシロイルカはいませんが、バブルリングが得意な飼育員がいます。
— 栃木県なかがわ水遊園【公式】 (@tnapofficial) August 22, 2022
※誰もができるわけではありません#なかがわ水遊園 #水族館 #飼育員 pic.twitter.com/x5Np3Px2hS