店の入り口かと思いきや...「無」を守る「純粋シャッター」発見される 何のために存在?歴史を辿る
「ゲームの手抜き背景っぽい」
店舗どころか、何もない! ただひさしとシャッターがあるだけなのだ。
この不思議な光景はツイッター上で9000件のいいねが集まるほどの注目を浴び、ユーザーからはこんな声があがっている。
「ゲームの手抜き背景っぽい 」
「野生のシャッターかしら?」
「そのシャッターを上げてはいけない。 "向こうの世界"と繋がってしまう」
それにしても、なぜ軒先とシャッターだけが取り残されているのだろうか。
Jタウンネット記者の取材に応じた階段巡りツイッターさんによると、写真を撮影したのは東京・青梅市。記者がGoogleストリートビューで調べたところ、JA西東京 吉野支店の駐車場として使われている場所に当該のシャッターを発見した。
そこで 8月1日、JA西東京 吉野支店の職員に話を聞いたが、シャッターについては「詳しいことはわからない」という。
何か手がかりはないか。記者は再度Googleストリートビューを開き、過去のデータを遡ってみることにした。
ヒントは、すぐに見つかった。 2011年1月に撮影された最も古いデータでは、シャッターが開いていたのだ!
そして屋根の下には5台ほどの自動販売機が並んでいる。14年4月のものは、シャッターは締まっているものの、裏側から自販機が見える。約3年の間に真ん中の1台は別の筐体に変わったようで、色が白から濃い青になっている。
17年5月になると、左右両端のものが消え、自販機は3台に減った。18年10月には3台のうちの真ん中のものがなくなり、21年2月にはついに0台に。
どうやら謎の「純粋シャッター」は自販機コーナーの名残だったようだ。