「プリニーの市民会館」「プリニーの文化ホール」 岐阜・各務原市の公共施設を支配する「プリニー」って一体ナニモノ?
各務原は支配されているのだろうか......
各務原市には他に、「プリニーの総合体育館(各務原市総合体育館)」と「プリニーの野球場(各務原市民球場)」が存在している。こう何か所もあると確かに「プリニー帝国」という呼び名が相応しい気もしてくる......。
――いやいや、そもそも「プリニー」ってなに? 6月8日、Jタウンネット記者は各務原市役所企画政策課の職員を取材。なぜ、同市には「プリニーの施設」がたくさんあるのか聞くと、こう答えた。
「2018年から導入した日本一ソフトウェアのネーミングライツです」
同市では多くの市民が使う施設にネーミングライツを導入するにあたって公募を行い、それにゲームソフトなどの開発や発売を行う各務原の企業・日本一ソフトウェアが手を挙げたのだ。
肝心の「プリニー」とは、同社が03年1月に発売したゲーム「魔界戦記ディスガイア」に登場したペンギンに似たキャラクター。08年11月には「プリニー~オレが主人公でイイんスか?~」という主演ゲームまで発売され、今や日本一ソフトウェアのマスコットキャラクターとなった存在である。
それだけでなく、17年度から「各務原市情熱宣伝大使」を務めるなど活動の幅を広げていた。
「名前も日本一ソフトウェアが決めていて、親しみやすさも(施設名にするかどうかの)審査対象になりましたから、社名ではなく、プリニーを使ったのもかもしれません」(企画政策課の職員)
各務原市の新小学1年生には11年から毎年、プリニー型の防犯ブザーが配られているので、子供たちも見覚えがあってわかりやすいに違いない。
ゲームの世界から飛び出して、地域に貢献するプリニー。各務原市が「プリニー帝国」になっているのにも、納得である。