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「奈良の大仏さん」でおなじみ東大寺の公式Twitter始動 なにを呟く予定?寺務所に聞いた

松葉 純一

松葉 純一

2022.05.14 08:00
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2022年5月10日、次のようなツイートが投稿され、いま話題となっている。

アカウント名は「華厳宗大本山 東大寺【公式】」。つまり、あの奈良の大仏さんで知られる古刹である。約1300年の歴史を持つ華厳宗大本山がツイッターの運用を開始したというのだ。

「これから様々な情報をお届けします。末永く、どうぞよろしくお願いします」と付け加えられている。このツイートには4万4000件以上の「いいね」が付けられ、フォロワーは3万3000超(12日夜時点)。

投稿を見たユーザーからは今後の発信への期待の声が寄せられている。

「コロナ渦で、なかなか盧舎那仏さんにも会いに行けなくなってしまったので、情報発信楽しみにしています」
「ついに大仏様がTwitterを始めた」
「大仏さまの独り言をつぶやく、ってのも良いですね」
「ツイッターするなんて大仏はんもナウいでんなぁ」

いったいなぜ、東大寺は公式ツイッターアカウントを開設したのか? また、このタイミングだったのは、なぜか? Jタウンネット記者は東大寺寺務所に取材した。

「ツイートに安寧を感じていただければ」

「華厳宗大本山 東大寺【公式】」(@todaiji)のツイートより
「華厳宗大本山 東大寺【公式】」(@todaiji)のツイートより

まず、公式ツイッターアカウント開設のきっかけ、その目的は何だったのかを東大寺寺務所に聞いてみた。

「今回、公式サイトを多言語化し、東大寺や仏教についてより理解を進められるよう、リニューアルしました。これに合わせて、情報をお伝えする方法のひとつとして、Twitterを開設しました」
「この2年あまり、コロナ禍で移動もままならない日々が続きましたが、ワクチン接種などで少しずつ良い方向に進んでいるように思います。これに伴い、今後のご参拝などに必要な情報をお伝えするため、公式サイトのリニューアル及び公式Twitterの開設を行いました」(東大寺寺務所)

奈良の大仏さんが作られたのは約1300年前――奈良時代のこと。このころの人々は地震や伝染病、戦乱などに苦しめられていた。

そんな中聖武天皇が743年に国を鎮めるために「盧舎那仏造顕の詔」を発し、751年に完成したのだ。

昨今の社会の状況と公式ツイッターアカウントの開設などには、何かつながりがあるのだろうか。寺務所に尋ねると、

「世相を直接意識したものではありませんが、投稿に安寧を感じていただけるのであればありがたいことだと思います」

と答えた。

華厳宗大本山 東大寺の公式インスタグラム・アカウントより
華厳宗大本山 東大寺の公式インスタグラム・アカウントより

ところで東大寺では、これまでもInstagram(todaiji.official)やYouTubeなど各SNSを活用して発信している。それぞれどのような発信をしているのか? またツイッターでは、今後どのような発信をする予定なのだろう?

「Instagramは東大寺境内の自然の美しさを中心に発信しており、また、YouTubeはコロナ禍でご参拝いただくことが叶わなかった昨年の修二会(お水取り)をきっかけに、法要や講演会の様子をお伝えしています。 Twitterでは、より広くより迅速に、東大寺のいまをお伝え出来ればと考えています」(東大寺寺務所)

また、公式アカウントの始動が大きな注目を集めたことに対しては、「様々な反応から、多くの方が大仏さまや東大寺に思い出や親しみを持っていただいていることを知り、ありがたく思っています」とコメントした。

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