タイムスリップしてきたみたい...! 京都にある完全予約制「日本茶専門喫茶店」がステキすぎる件
「京都で見つけた日本茶専門の喫茶店、異世界感がとにかく最高だった」
2022年4月5日、ツイッターに投稿されたそんなつぶやきが注目を集めた。添えられていたのは、次のような写真だ。
タイムスリップしてきたかのような、まさに異世界感漂う空間である。しかも日本茶専門の喫茶店だというから、興味をそそられる。
投稿したのはツイッターユーザーの「黄色」(@Yell_Man_Mon) さん。6万7000件を超える「いいね」(20日夕時点)が付けられるなど反響を呼び、こんな声も寄せられている。
「こんなに素敵なところがあるのですね」
「まるで京極ミステリーの世界の中に入った感じがします」
「凄いレトロですね!なんか落ち着きそうっすね」
「とっても素敵なお店ですね... 行ってみたいな」
いったいどんな店なのだろう。
Jタウンネット記者は、投稿者の黄色さんと、京都市南区にあるお店「○間-MA-」に取材してみた。
日本茶を五感で愉しむという体験
日本茶専門店「○間-MA-」は、京都市南区西九条比永城町、五重塔で有名な東寺の近くにある。
投稿者・黄色さんが訪れたのは4月上旬のお昼過ぎで、「非日常感溢れるお店のつくり」に感動し、ツイッターで紹介したという。
「○間-MA-」の店の随所に店主のこだわりが見え、「日本茶を五感で愉しむという体験を提供したいという思い」を感じたとのこと。
「日本茶を全身で堪能できるという点に惹かれました。日本茶とのペアリングで独創的な和菓子を愉しめるコースがあり、さらにお店で振る舞われる器は在庫があれば購入もできるというのはお茶好きとしてはとても魅力的でした」
「日本茶のオリジナルフレグランスも日本茶に精通しているお店だからこそ本格的な香りを体験できると思いました(お土産に2つ買いました)」
Jタウンネット記者の取材に応じた「○間-MA-」によると、同店は「間」という会社のコンセプトショップで、2018年6月、日本茶と日本文化を発信する事業のコンセプトショップを計画していた際に物件を紹介されたことがきっかけに開業。約100年前に建てられた町家の古い部分を生かしつつ改装を行ったという。
「◯は空という意味で、◯間で『空間』。つまり何もない場所という意味で、そこに関わる人によって様々な意味を持つ場所になる様に名付けました」(「○間-MA-」)
こだわりの空間で「お茶を愉しむ」
店名が「空間」という意味なだけあり、店の空間づくりにはかなりこだわっているという。
「お茶と共に過ごす時間を愉しんでいただける様にゆったりとしたの客席や無音の空間など感覚を解放または研ぎ澄ませる空間を目指しております」(「○間-MA-」)
「○間-MA-」は「お茶を飲む店」ではなく「お茶を愉しむ店」。様々な情報と共にお茶を楽しむことができ、また、「お茶のあそび(可能性)」を追求するためのメニューもある。
「昨年まで飲食店様向けにだけ提供していた当店オリジナルのデザインドティなどとオリジナルのお菓子とのティペアリングを楽しめるコースなどの提供を始めました。
このように常にさらにお茶を愉しんでいただける新しい形を提案し続ける事を心がけています」(「○間-MA-」)
そして、訪れた人が十分に「お茶を愉しむ」ことができるよう、完全予約制になっている。
「お茶には淹れ手の精神状況がでると考えております。当店のメンバーは限られているのでお客様にきちんとご対応できる人数に絞らせていただいております」
「また、当店は京都の中心地より外れており、おいでくださる方は当店を目掛けてお越しいただく方が多いのでせっかくお越しいただいたのに入店できないのを避ける意図もあります」(「○間-MA-」)
SNSで拡散した影響か、最近、とくに予約が殺到しているようだ。読者も、予約してから、お出かけいただきたい。