「ベビーカーには病気の長男、背中には赤ちゃんの次男。疲れて駅で立ち尽くす私に、見知らぬおばさんが...」(海外在住・40代女性)
「普段娘にできない事を、代わりにあなたに」
「私の娘も結婚して、遠くに住んでいるの。あなたと同じように一人で子育てを頑張っているのよ。あなたを見ていると娘を見ているようだわ。
ちょっと待ってて」
彼女はそう言うと駅のパン屋さんまで走って行き、サンドイッチやパンをいくつも買って戻って来ました。そして、その袋を私に差し出しました。

「これをお昼ごはんに食べて。普段娘にできない事を、代わりにあなたにさせてね。頑張ってね」
当時の私は精神的にも肉体的も弱っていたので、彼女からの思いがけないあたたかな思いやりと愛が心に染みました。
その後、私はまた夫の転勤で別の土地へと引っ越してしまったのですが、15年近くたった今でも繰り返しこの時のことを思い出しています。
あの時のおばさま、本当にありがとうございました。あなたの親切は決して忘れていません。遠くで暮らす娘さんにもお孫さんにも、幸がありますように。
彼女がこの投稿を読んでくださることを願っています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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