「センスいい」「天才かよ」 池のそばに立てられた「上下反転看板」が粋だと話題
2022年3月29日、ツイッターに投稿された次の写真が、いま話題になっている。
水辺のほとりに看板があるが、いったい何と書かれているのか? 読めない! そもそも文字なのか、首をかしげるばかりだ。
だが、水面に映った看板を見ると、なんとはっきり「鏡池」と読めるではないか。驚きだ。ツイートには、「粋やね」というコメントが添えられている。
「ジャンべろん」(@v0jCMRo4MIhR3gA)さんが投稿した、このツイートには、18万9000件を超える「いいね」が付けられ、まだまだ拡散を続ける勢いだ(4月1日現在)。
ツイッターにはこんな声も寄せられている。
「これはセンスいい看板ですね!! ...... たしかに粋だ」
「これ最初見た時『天才かよ...』ってなったw」
「左右反転ではなく上下反転になっている」
「おもろい」
「『イキ』やなくて『池(イケ)』やで」
「池やね」
「池やぞ」
「池です」
投稿者「ジャンべろん」さんによると、三重県にある「なばなの里」という場所で撮影したという。
なぜこんな看板をつくったのだろう。Jタウンネット記者は、「なばなの里」を運営する長島観光開発(ナガシマリゾート)を取材した。
池をキレイにするところからスタート
なばなの里は、桑名市にある「花と緑と食のテーマパーク」。四季折々の花を楽しめる場所で、ジャンべろんさんが訪れた3月29日は、巨大な花ひろばではチューリップが、温室ではベゴニアが咲き誇っていたという。
里内マップを見てみると、「鏡池」があるのは里の中央あたり。
Jタウンネット記者の取材に応じた「なばなの里」の運営企業・長島観光開発(ナガシマリゾート)の企画宣伝部の担当者によると、看板が設置されたのは「なばなの里がOPENして、数年後の2004年ごろ」とのことだという。
なぜこんな看板を設置することにしたのだろう?
「池の周りに、もみじが配されており、お客様に池に映った『逆さもみじ』を楽しんでもらうことがきっかけでした。そのもみじが鏡のように池に映ることから、看板を設置しました」(ナガシマリゾート担当者)
秋の「なばなの里」は紅葉の名所としても有名。ライトアップされた紅葉が夜の池に映り込む光景が幻想的だと人気を博している。
「当初は、池に藻が生えていたり大変でしたが、綺麗にする方法として草魚を放ち、鏡のように映り込むようにすることに成功。そこで『鏡池』と名前を付け看板を設置しました。
看板も高価な看板を設置するのではなく、自然と調和した味のある看板をスタッフの手書きで作成しました」(ナガシマリゾート担当者)
いまツイッターで話題になっていることに対しては、「なばなの里では、季節のお花やイルミネーションが人気ですが、『鏡池』の魅力にお気づきになっていただき、ありがたく思います」とコメントしている。