「『東京では誰も助けてくれないから』と脅されながらも田舎から上京した私。入社式に向かう山手線で...」(茨城県・30代性別不明)
ドキドキしながら乗った朝の山手線で
私は東北の田舎育ち。東京は、私にとってあこがれの場所でした。
上京したのは社会人になった時。新卒で入社した会社の本社が東京だったのです。
4月1日の入社式、ドキドキしながら山手線に乗ったのですが、突然気持ちが悪くなり、立っていられないほどに......。

私はあがり症で、緊張するとお腹が痛くなったりめまいがすることがあるのです。
でも電車はそこそこ満員。どうしようもなくなり、そのまま電車の通路にしゃがみ込んでしまいました。
すると、誰かに腕をぐいっと引っ張られました。
そしてその人は何を言うでもなく、端の座席に座らせてくれたのです。