「大型の敵が接近中なのは、恐らく...」 熊本タクシーのツイートに審神者注目「本物だ」「実在したのか」
地方タクシー会社の社名認知度が、全国に広まった
刀剣乱舞では3月29日~4月12日の期間にイベント 「対大侵寇防人作戦」を開催中。このイベントの動画の冒頭に、鳥居へと続く木々に挟まれた階段が登場した。
ツイートの「大型の敵が接近中なのは、恐らく高森町は上色見熊野座神社かと思われます」というのは、このシーンを指しているようだ。
Jタウンネット記者が、熊本タクシーWEBマーケティング戦略室の担当者にツイートの狙いを尋ねると、こう答えた。
「現在熊本でもまん延防止策が解除となりましたが、まだまだ多くの感染が確認されている状況です。そのため、なかなか聖地巡礼をしたくてもできないゲームのユーザーの皆様に、上色見熊野座神社、さらには熊本の観光地の魅力をオンラインで発信、お伝え出来る動画(※)を弊社が有している事の認知拡大、及び県外移動ができるようになった時に、ぜひ熊本に多くの方にお越しいただきたいとの願いがございます」(熊本タクシーWEBマーケティング戦略室担当者)
熊本タクシーは、ツイッターをはじめ、インスタグラム、TikTok、YouTubeなど、SNSに力を入れているようだが、そのきっかけと理由について聞いてみた。
「弊社の各SNSにつきましては、Twitterが今月3月27日にて開設10年を迎えました。その他、公式YouTubeが2011年12月より、InstagramとTikTokが今年2022年2月より稼働しております」(熊本タクシーWEBマーケティング戦略室担当者)
10年前、これからはSNSを介した営業が伸びると確信し、当時専務であった現社長に直談判して開設にこぎつけた、と担当者。
具体的な成果については、次のように話した。
「ゲーム会社のコーエーテクモゲームス様よりゲーム『戦国無双』とのコラボ車両、漫画出版会社のコアミックス様より原哲夫先生デザイン加藤清正タクシーの運行など、地方のタクシー会社では奇跡と言って良いコラボの実現。そのおかげで、全国規模での熊本タクシーのブランディングに成功しております。また、TwitterをきっかけにNHK様や地元ローカルテレビ局、ラジオ局での紹介を多数いただいております」(熊本タクシーWEBマーケティング戦略室担当者)
結果として、地方の中小タクシー会社にもかかわらず社名の認知度が、全国的に広がった、と担当者は胸を張る。
今回のツイッターの反響については、「日本のみならず韓国のユーザーの皆様との交流もでき、大変嬉しい限りでございました。日本のゲームを好きでいて下さっている皆様とこうしてふれ合い、国や距離や思想や、様々なものを飛び越えて純粋に楽しい時間を共有できたこと、大変幸せにございます」とコメント。
気軽に遠方に行けない今、地方中小企業のSNS活動でその土地の魅力を知るのも楽しそうだ。