地震に「負けない」から値段も「まけない」...? 震度6強を乗り越えた商品たちに注目集まる「買って応援」「縁起が良さそう!」
もう8割ほど売れて、残りわずか?
「道の駅国見 あつかしの郷」は、福島県伊達郡国見町にある国道4号の道の駅である。
国見町のシンボル・阿津賀志山(あつかしやま)にちなんで、「あつかしの郷」と命名された。
福島市在住の投稿者「四季しのぶ」さんによると、自宅周辺の地震被害は、それほど無かったが、家の中は家具が倒れて、かなり滅茶苦茶になったそうだ。
「道の駅国見」には月に1度は訪れるという「四季しのぶ」さんがツイートした写真を撮影したのは、3月20日の午前中だったという。売り場を見た時の感想を聞くと......、
「私が『道の駅国見 あつかしの郷』に行った時は、すでに綺麗に片付けされていました。ですが、場内に発災当時の写真が展示されているのですが、それを見て思わず『これは酷い...』と呟いてしまいました」(「四季しのぶ」さん)
「震度6強に負けなかった商品」の中から、「四季しのぶ」さんが選んだ品物は、何だったのだろう?
「桃のキャラメルを購入させていただきました。やはり国見町といえば桃。桃のお菓子はもちろん、桃のマスコット、桃の入浴剤など実にバリエーション豊富な桃グッズが揃っています」(「四季しのぶ」さん)
次にJタウンネット記者は、「道の駅国見 あつかしの郷」に電話で取材すると、総支配人の鈴木亮さんが答えてくれた。
実は、記者が鈴木総支配人に取材するのは2度目だ。2021年2月、「こいつら、面構えが違う... 福島の道の駅で『震度6強を乗り越えた勇者たち』に感嘆の声」という記事の際、話を聞いたことがあるからだ。
「昨年2月も震度6強の地震の被害を受けました。そのため酒瓶の下にマットを敷いたり、陳列棚にストッパーを設置するなど、耐震対策を行っていましたので、今回、商品の破損は10分の1に減りました。主に菓子類など、パッケージが潰れて、汚れたりした商品はありましたが、酒のビンが割れるといった被害は少なかったように思います」
「値下げをしなかったことも、かえって評価していただいたようで、19日営業再開以来、もう8割ほど売れて、残り2割となりました。皆様に応援していただいて、誠に感謝しております」(鈴木総支配人)
震度6強に負けなかったのは、「道の駅国見 あつかしの郷」のスタッフたちかもしれない。値段も負けない、その心意気を応援したい人は、道の駅にお早めにどうぞ。この週末には、商品の方は売り切れてしまいそうな勢いだという。