「母だけ乗せた新幹線の出発まであと1分。姉と一緒に大急ぎで追いかけたけど、通り道は人だらけで...」(千葉県・40代女性)
エスカレーターが人でいっぱいで...
それから私と姉は、預けた荷物を取りに行き、なんとかホームの手前にあるエスカレーターのところまで辿りつきました。
ですが、そのエスカレーターは人でぎっしり埋め尽くされていて、なかなか前に進めません。
階段などはなく、ホームに向かう手段はこのエスカレーターのみ。あと1分で出発する、もう駄目だ――そう思ったときです。
「あんたたち急いでいるの?」
と声を掛けてくれた女性がいたのです。
私が「はい、新幹線が...」と答えると、彼女は周りの人たちに向かって呼びかけました。
「みんなー! ここのお嬢ちゃんたち、新幹線が行っちゃうんだって!
急いでるから、どいてあげてー!!」

すると、その先にいた他の方々も「どいて」「どいて」と順番に声をかけてくれました。
皆さんも嫌な顔せず脇によけてくださり、私たちは新幹線にギリギリ間に合いました。