「なんだか海岸が魚くさいな」→近づくと... 青森の海岸が「イワシまみれ」になってるらしい
「想像以上にイワシ」
こんなコメントと共に投稿された海岸の写真が、ツイッター上で反響を集めている。
こちらは、海産物や水産加工品の製造・販売を行う阿部商店(青森県むつ市)社長の「アヴェマナヴ」こと阿部学さんが、2022年2月23日、自身のツイッターアカウント(@hotateyasan)に投稿した写真だ。
遠くまで続く砂浜に、所狭しと打ち上げられているのは......そう、大量の魚。浜辺を覆いつくさんばかりで、遠くのほうだけに注目すれば、まるで銀色の絨毯でも敷かれているかのようだ。
ただ、足元にそれがあると思うとグロテスク......異様な光景に、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「凄まじい光景にビックリ」
「放置したら臭いがヤバそう」
「バケツ持って軍手して長靴履いて行きてじゃ」
一体これは何事? Jタウンネット記者は、投稿者の阿部さんに電話で話を聞いた。
2018年にも大量のイワシが海岸に
阿部さんが浜に打ち上げられている魚たちを発見したのは、23日の15時ごろ。場所は青森県横浜町にある海岸だ。同日、用事があってたまたま現場の海岸を訪れた際に発見した。
「(海岸に行くと)何だか魚の油くさいニオイがするな、とは思っていたんです。それで、ニオイのする方に近づいてみたところ、バケツを持って歩き回っている人がちらほらいるのを見つけて、そこで事態を把握しました」(阿部さん)
阿部さんがざっと確認した限りだと、打ち上げられていた魚はマイワシというイワシで、それがおおよそ1キロメートルもの範囲にわたって海岸に落ちていたという。比較的にイワシが密集していない部分も含めると、それ以上の広範囲に打ち上げられていたそうだ。
横浜町では2018年1月末にも大量のイワシが打ち上げられたことがある。また、先月下旬には北海道稚内市の海岸でイワシが打ち上げられているのが確認されており、こうした現象は、海水温が低いことによって起こる可能性があるとされている。
阿部さんによると、現場に打ち上げられていたイワシの中にはまだ生きている個体も。阿部さんは道具などを持っていなかったためにそのまま立ち去ったが、「きちんと選別すれば持って帰って食べることもできそうだった」。バケツを持っていた人たちは、食べられるものを選んでいたのかもしれない。
なお、取材を行った24日13時の時点では、イワシたちは海岸に放置されている状態とのことだった。