これぞ「脳がバグるって感覚」 リアルすぎる電柱模型にネット民大混乱
信号機が完成しました――。2022年1月19日、そんな写真付きのツイートが投稿され、注目を集めた。
一見すると、何ら変哲のない信号機のついた電柱。晴れ渡る青空の下、「都市景観工房前」は平常通り......と言いたいところだが、何かがおかしい。
そう、電柱をつまんでいる「手」がデカすぎるのだ。
え?どういうこと...??どこから口を出したらいいものやら、何が正しいのかまったくわからなくなってしまって、言葉にできない。
こちらの写真を投稿したのは、Cityscape Studio(シティスケープスタジオ)として、都市風景のリアルなジオラマを制作している都市モデラーMAJIRI(@Cityscape_Std)さん。
記者の脳をバグらせた電柱は、ジオラマだったというわけだ。
「ホンマモンかと思った!」
MAJIRIさんのツイートは、27日夜時点で19万5000件を超える「いいね」が付くほど反響を呼び、こんな声も寄せられている。
「ホンマモンかと思った!」
「理解できるまで、しばらくかかる~」
「遠近差でやってるのかと思ったら、模型って...どんだけリアルやねん」
「最高すぎる!」
「スカイツリーとかでよくある手前に手があって掴んで見える写真かと思った...めちゃリアル」
「すごい!!脳がバグるって感覚を味わえる素敵な一品」
Jタウンネット記者が24日、投稿したMAJIRIさんに今回のジオラマの制作方法を聞くと、
「モデルとなる場所で実物を撮影し、その資料を元に3DCAD上で一から3Dデータを作成。その3Dデータを元に自前の3Dプリンター、レーザー加工機で材料を加工してパーツを製作します。エアブラシや筆で一つ一つパーツを塗装して組み立てを行い完成させました」
とのこと。材料は主にプラスチックの板や棒、紙、3Dプリント用のUVレジン。同一スケールでミニチュア電柱を作っていたツイッターユーザーに感化されて制作を決め、今回の信号機のある電柱ができあがったそうだ。
制作の様子は、自身のYouTubeチャンネルにも投稿しており、緻密な作業の積み重ねに度肝を抜かれてしまう。
「今回設計にかなり時間をかけており、一つ一つのパーツの3Dデータを一から設計して3Dプリントしています。どこまで細かく作り込むかの判断が難しいところで、多少の省略はしつつ、リアルに見えるものを目指して設計を行いました。その設計が苦労した点と言えます。
特に楽しい時間は、その設計した部品を3Dプリントし、うまく噛み合ってリアルな信号機を組み上げる瞬間です」(MAJIRIさん)
今回、投稿が話題になったことへの感想を聞くと、
「これほどまでに反響をいただいたことは初めてでしたので、嬉しさと同時に驚きと怖さで溢れました」
と、心境を明かしつつ、
「より多くの方に知っていただけたことが本当にありがたいことですので、今後作る作品にも注目していただければと思います」
と、今後の抱負を述べた。
MAJIRIさんによれば、次は地下鉄の駅や新宿駅付近、御茶ノ水駅、大阪駅、首都高速江戸橋JCTなども作る予定とのこと。
今後の作品が気になる人は、ぜひMAJIRIさんのツイッターやYouTubeアカウントを覗いてみてほしい。