「1歳の娘を抱き、ベビーカー片手に乗り込んだ通勤ラッシュの地下鉄。後悔する私にスーツの女性が...」(東京都・40代女性)
小さな子供を連れて電車で移動――親にとってはなかなか緊張するシチュエーションだろう。しかもそれが混んでいる時間帯だったら、なおさらだ。
東京都在住のJタウンネット読者・Fさん(40代女性)はある日、1歳の娘を連れて電車に乗ろうとしたところ、あまりの人の多さに面食らってしまったという。
育休中だった彼女はすっかり忘れていたのだが、駅に着いた時間が通勤ラッシュの真っ只中だったのだ。
とはいえ、彼女たちが向かっていたのは病院。行くのをあきらめるわけにもいかない。
慌ててベビーカーを畳み、娘を抱えて電車に乗り込もうとしたFさん。
そこに、通勤途中と思しきスーツ姿の女性が近寄ってきた。
ラッシュアワーのピークに電車へ...
育児休暇中のことです。1歳の娘を大学病院に連れて行くことになりました。
育休ボケしていた私は、地下鉄のホームに着いてからようやくその日が平日で、ラッシュアワーのピークであることに気づき、ベビーカーに乗せた娘を見て呆然としてしまいました。
ひとまずベビーカーを畳み、片手に娘、片手にベビーカーを持って乗車しようとしたときです。
通勤途中であろう、スーツを着た30代くらいの女性が近寄ってきて、ベビーカーを持ってくれました。
私は女性に御礼を言って、その場では別れました。
しかしその後も車中は混雑し、標準体重以上の娘を片手で抱えるのは辛く、自分の計画ミスに悲しくなるばかりでした。
「やっぱり気になって」
すると、そんな私の元に
「やっぱり気になって...!」
と先ほどの女性が人をかき分けてやってきて、再びベビーカーを持ってくれたのです。
私自身は子供がいなかった時、通勤中に周りを配慮する余裕なんて皆無でした。その時だって、周りの多くの人は私に無関心。
それなのにその女性は、電車を降りるまで私のことを気にかけてくれました。嬉しくて泣きそうでした。
そして私も、その女性のように、困っている人に手を差し伸べられる人間になりたいと強く思いました。
スーツが似合っていて、とっても仕事ができそうだったあの人に、あらためて御礼を言います。
心身共に疲れていた私を助けてくれて、本当にありがとうございました!
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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