入獄できるのは雪の季節だけ! 網走監獄「雪の懲罰房」が寒そうだけど楽しそう
2022.01.31 15:00
約20年前から毎冬作っている
菊池さんによると、網走監獄では、20年ほど前から「雪の懲罰房」を毎年制作している。設置の理由を尋ねると、
「日本人のお客様はもちろんですが、冬の観光は雪の降らない地域(台湾、香港など)のインバウンドのお客様が多くを占めており、お客様に雪を楽しんでもらいながら見学の記念となるような、冬限定の写真スポットを作りたいという事で制作をしております」
と説明。コロナ禍の影響もあってか現在は海外からの観光客は皆無だそうだが、「毎年楽しみにしていただいている日本人のお客様もいらっしゃいますので、今年も制作致しました」。
なお、製作は基本的に博物館職員が行っているが、状況によっては博物館の各種イベント補助や清掃などをしている「博物館網走監獄友の会」の会員に制作を依頼する年もあるという。
特に2022年は雪の量が多く、職員は除排雪作業にあたっていたため、冬観光シーズンに間に合わせるべく友の会の有志5人が「雪の懲罰房」の制作を行ったそうだ。
「冬限定の懲罰房で、見学ルートで必ず通る場所に設置してありますので、多くのお客様に『面白い』、『意外に中は暖かい』と言っていただいたり、記念撮影をしていただいたりしております」(菊池さん)
もし冬に網走を訪れる機会があれば、皆さんも記念に「入獄」してみては?