足を怪我した女子大生に、女子高生が「おんぶします!」→そのまま階段を... 生涯忘れられない「少女漫画みたいな出会い」
あなたは、駅の乗り換えなどで移動する際に階段を使う派だろうか。それともエスカレーター派か、あるいはエレベーター派?
階段での移動は健康に良いかもしれないが、怪我しているときなどは最悪だ。迷わずエレベーターを使いたいところだが......もし階段しかない駅だったら?
千葉県在住の読者・Hさん(仮名、40代女性)は、大学生のころ、交通事故で足を怪我した。
そのため足を引きずって通学していた時期があったのだが、乗り換えで使う駅には当時、なんと階段しかなかった。
彼女はその日も、怪我した足で階段を上ろうとしたのだが......高校生くらいの女の子に声をかけられ、ある提案をされたという。
Hさんの胸に今も残っている、パワフルな女の子との思い出をいっしょに振り返ろう。
背中におぶって、両手には大きな荷物
私が大学生のころ、交通事故で怪我した足を引きずって通学していた時期がありました。
帰りの電車では乗り換えがあり、地下2階くらいにあるJRから地上3階にある私鉄まで上がる必要があったのですが、当時はエレベーターもエスカレーターもなく全て階段のみでした。
その日もJRを降りて、足を引きずり、さあ上らなきゃと思ったとき。
ジャージ姿で大きなバッグを持った、ショートカットの高校生くらいの女の子が
「大丈夫ですか? 私がおんぶしますから背中に乗ってください」
と、声をかけてくれたのです。
私は辞書や教科書等が入った重いトートバッグを持っていたので、悪いと思って断りました。
けれど、彼女が「大丈夫!いつも鍛えてますから!」と笑顔で言ってくれたので、お言葉に甘えることに。
私を背負った上に、私の重いトートバッグと彼女自身の大きなバッグを手に持って階段を上がってくれて申し訳なく思っていたのに、彼女は
「これも良いトレーニングになりますから!」
と、終始笑顔でいてくれました。
背景がキラキラして見えて...
合宿帰りだと言っていたので、きっと疲れていたと思うのに。計5階分もの階段をおんぶして上ってくれました。
「何かお礼がしたいのでよろしければ連絡先を教えていただけますか?」
「いえ!そんなのいらないですよ! それじゃ!」
そんな会話のあと、爽やかな笑顔で走り去って行った彼女。
私には、少女漫画でよくあるキラキラがその周りに見えました。カッコよかったです。あのご恩は一生忘れません。
この文章が彼女に届けばいいなと思います。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
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