青森県民のソウルフード「イギリストースト」がヨーカドーに登場 さっそく食べてみると...→嫉妬心が爆発した
青森が誇るローカルパン「イギリストースト」を食べられる千載一遇の好機がやってきた――。
青森県青森市に本社を置く製パンメーカー「工藤パン」の公式ツイッターアカウントが2022年1月24日、25~30日の期間に関東のイトーヨーカドーで「イギリストーストの」期間限定販売が行われると告知したのだ。
イギリストーストは、同社が1967年から販売しているロングセラー商品。山型食パンにマーガリンとグラニュー糖をかけたパンで、山型の食パンがイギリスパンと呼ばれていることから、その名が付けられている。
基本的には青森県内で販売されており、同社のウェブサイトでは、
「青森県民なら知らない人はいない」
と紹介されるほどのソウルフードだ。
埼玉で味わう青森県民の魂の味
青森のアンテナショップなどで扱われいることもあるが、他では目にすることのない「イギリストースト」。今回のイトーヨーカドーでの販売を逃したら次に食べられる機会はいつになるかわからない。
というわけで筆者は26日、イトーヨーカドー久喜店へと向かった。
イギリストーストが販売されていたのは、「諸国うまいもの市」という特設コーナー。筆者が訪れたのは13時頃と決して遅い時間ではなかったが、なんとイギリストーストはラスト1個だった。
最後の1個をなんとか購入し、生まれて初めてのイギリストーストにありついた。
袋から取り出して間を割ってみるとたっぷりのマーガリンとグラニュー糖の粒が見える。
かなりシンプルなパンのようだし、味も単調でつまらないのではないか――そう考えてしまったが、それは愚かな勘違いであった。
青森県民がうらやましくて仕方ない
いざ口に入れてみると、柔らかくふわっとした食パンの食感に心をもみほぐされ、マーガリンの濃厚で奥行きのある旨味に心を盗まれてしまう。
これだけでは終わらない。ハードでじゃりっとした食感のグラニュー糖を噛み砕くと、マーガリンの旨味を引き立てる程よい甘さが口を襲ってくる。
シンプルでありながら、食感・旨味・甘みと、おいしさの3連打を食べる者にぶちかましてくる。
そして、食べ終わった頃には次の1枚が欲しくて欲しくてたまらない。
派手で目立つ味付けがないからこそ、飽きさせず次も食べたいと思わせてくれるなんと恐ろしい1品だろうか。これを日常的に食べられる青森県民、なんて羨ましい。
一度食べたら忘れられない。シンプルだけどくせになるイギリストースト。
関東民は今回のチャンスを逃すのはもったいないかもしれない。