「ベビーカーでの買い物帰り、袋が破れてリンゴが散乱。周りのマダムやビジネスマンに無視されたけど...」(千葉県・50代女性)
ベビーカーを押して出かけるのは、本当に大変なものだ。
赤ちゃんを乗せているというだけで神経を使うし、両手が塞がっているため、何かと動きも取りづらい。
千葉県在住のJタウンネット読者・Mさん(仮名、50代女性)から編集部に届いたのは、そんなときに起きたまさかのハプニングの思い出だ。
30年ほど前、買い物帰りのMさんはベビーカーを押して横断歩道を渡っていたのだが、途中で手に持っていたレジ袋が破れてしまった。
袋の中に入っていたリンゴは、ゴロゴロと転がって、周りの人々の足元へ。
拾おうにも拾えないMさん。彼女に手を貸したのは、意外な人物だったという。
人通りの多い横断歩道で...
30年近く前、ベビーカーを押して買い物に行った帰りのことです。
駅前広場とスーパーの間の横断歩道を渡っていると、持っていたレジ袋が破れて、中のリンゴがあちこちにゴロゴロ転がってしまいました。
人通りも多く、車も行き来するところなので、ベビーカーを押しながら拾い集めるのはとても無理でした。
周りには、立派なかっこうのマダム、パリッとしたスーツのビジネスパーソン、育児の苦労を知っていそうな方々もたくさんおられました。
ですが、誰ひとり足元に転がってきたリンゴひとつも拾ってくれません。
――まず横断歩道を渡り、ベビーカーを置いてから拾うしかない。
そんな風に考えていた、まさにその時です。
散らばったリンゴを...
金髪、ピアス、Gパンを腰パンではき、パンツを見せて裾は引きずるような、絵に描いたようなチャラいお兄さんが近づいてきました。
彼は、散らばったリンゴを全部拾い集めて、
「だいじょうぶですか?」
と渡してくれたのです。
思いがけない優しさに触れ、「これからは絶対ファッションや見た目で人を区別しない」と心に誓いました。
あの時は、本当にありがとうございました。
ベビーカーに乗っていた息子には、折に触れ、あなたの親切をお話ししています。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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