「女一人、バイクで九州旅行。信号待ちをしていると、ジープ乗りのいかついおじさんたちが『ついてこい』」(福岡県・60代女性)
みなさんが旅先で楽しみにしていることは何だろう?
有名な観光地を巡ったり、おいしいご当地グルメを味わったり......そして、その土地で初めて会う地元民や他の旅行者との交流も、旅の醍醐味のひとつだろう。福岡県在住のJタウンネット読者・Kさん(60代女性、仮名)は、20代の頃に行ったバイク旅で、思い出に残る出会いを体験した。
2泊3日の旅程で、南九州のツーリング旅に出かけたKさん。
その道中、トラブルに見舞われたところを通りすがりの人に助けてもらったり、地元の人にご飯をご馳走になったり、同じバイク好きの人と意気投合したり、様々な出来事があったという。
Kさんが南九州の旅の中で体験した、素敵な「出会い」の数々を紹介しよう。
バイクで転び、起こせずにいると...
今から40年ほど前の話です。免許を取ってバイクを買ったので、1人で2泊3日の南九州のツーリング旅に行きました。
1日目は宮崎方面へ向かったのですが、日南市のサボテン公園の駐車場で転んで指をアクセルとブレーキの間に挟まれ、自分でバイクが起こせなくなってしまいました。けれど、座り込んでいた私のそばをちょうどアベックが通りかかり、助けてもらいました。
2日目は鹿児島県の指宿へ。開聞岳からの帰り道、指宿スカイライン道中で信号待ちをしていた私の隣にジープが止まりました。乗っていたのは、いかついけれど優しそうな感じの3人のおじちゃんたち。
鹿児島までの道が不安だった私がそのおじちゃん達に道を尋ねたところ、
「帰り道だからついてこい」
と言って案内してくれました。
やがて鹿児島市内に入り、信号で止まった時に私がお礼を言うと、今度は、
「腹は空いてないか?」
と聞かれました。正直に「空いている」と答えると、また「ついて来い」と言われ、彼らの行きつけらしいレストランでご飯をご馳走してくれました。その時にその3人と一緒に写真を撮り、後日に彼らにも送りました。
バイクと車をトレードして...
そして3日目、帰路のパーキングで休憩しようとバイクを止めた時に、仕事帰りの男性に話しかけられました。その方もバイクが好きらしく、私のバイクに興味津々な様子でした。
「乗ってみたい」と言われたので、「私のメットが入れば良いですよ」と許可し、次のパーキングまで私のバイクと男性の乗っていた営業車を交換しました。
当時は4月とはいえバイクで走るにはまだ肌寒い時期だったのですが、その男性はYシャツ1枚の格好で走っていました。それでも事故もなく無事に走り終え、とても喜んでくれました。その時の男性とは今でもお友達です。
はじめてのバイクでの一人旅、楽しい出来事だらけの旅でした。
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
皆さんにも、旅先でKさんのように素敵な出会いに恵まれた経験はあるだろうか。
Jタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集している。
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