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推せる...ッ 農協が「岩手のリンゴ」を擬人化→乙女ゲーム顔負けのイケメン3人組が爆誕していた

井上 慧果

井上 慧果

2021.11.25 21:00

リンゴの品種のひとつで、スーパーなどでもよく見かける「ジョナゴールド」。

それが、まさかの姿になってしまっているポスターがツイッターで話題となっている。 早速、ご覧いただこう。

アメリカ生まれの「ジョナゴールド」(画像はJA全農いわて提供)
アメリカ生まれの「ジョナゴールド」(画像はJA全農いわて提供)

こちらが、その話題のポスター。

なんとジョナゴールドが、擬人化されてイケメンになっているのだ。

「秋の俺は、違う」

そんなセリフと共に長い黒髪の、たくましくワイルドな雰囲気のイケメンがリンゴを片手にこちらを見ているポスターは、見かけたら思わず立ち止まってしまうほどインパクト大。

その下には、こんな彼(?)の自己紹介も記載されている。

「俺はアメリカで生まれた、名前は、ジョナゴールド
父の名は、ゴールデン・デリシャス、母は紅玉。俺が日本に来たのは1970年だった。
日本でのナワバリは、青森と岩手。岩手のジョナゴールドは10月から11月がベストシーズンだ。
ひと味もふた味も違う、旬のジョナゴールドを選ぶなら岩手県産を是非、選んでくれよ。
優しい甘さと、ワイルドな酸味で、バランスのとれた瑞々しさのコラボ。
さあ、俺の本気を味わってくれ。

岩手、
秋の俺は、違う。

アメリカ生まれ、いわて育ちの旬なジョナゴールドを味わってみてほしいんだ」

......なんだか、甘い声が聞こえてきそうである。

ジョナゴールドのほかにも...

イケメン化したジョナゴールドは、ツイッター上で

「これは推せる」
「ジョナゴールド男前すぎてw」
「りんご推しジョナゴールド担になります」
「見慣れたリンゴに写真のポスターだと、小さな文字までは読まない人も多いので、こういう方法で知って貰うのも良いと思う」

といった声が寄せられるなど大好評である。

ポスター上部に書かれている通り、これはJA全農いわて(全国農業協同組合連合会 岩手県本部)が作ったもので、「いわてこいこい純情リンゴ」というシリーズの1枚。同企画では、ジョナゴールドのほかにも、岩手県内で生産されている「きおう」や「サンふじ」といったリンゴたちもそれぞれ擬人化され個性的なイケメンキャラへとして、ポスターになっている。

アップルプリンスの「黄王」(画像はJA全農いわて提供)
アップルプリンスの「黄王」(画像はJA全農いわて提供)

こちらが、きおう(黄王)をイケメン擬人化したポスター。

ジョナゴールドとはまた違う、きらびやかで王子様風の見た目をしている。

岩手県産のきおうは、8月末から9月が旬とのこと。ポスターでもそれを説明しているが、

「岩手の夏の終わりに熟すまでじっと耐え、待ち望んだ時がやってくる... 君のために生まれてきたよ 夏の終わりには黄王がやって来る さあ、岩手の夏の終わりを知ろう 貴女に夏の終わりを告げたくて、幸せを運んでやってくる」

と、どこかロマンチックで詩的な語り口。ワイルドな雰囲気のジョナゴールドとは、やはり中身も違っているようだ。

なぜ、リンゴたちはこんなことになっているのだろうか?

Jタウンネット記者は17日、JA全農いわてを取材し、園芸部 生産販売課の担当者に話を聞いた。

担当者によれば、数年前に取引先から「岩手の『ジョナゴールド』を宣伝する資材を作ってほしい」という要望があがったことが、発端となったそう。

「『ジョナゴールド』は、岩手で栽培されているリンゴの主力品種の1種で、味も良く、消費者からの人気も高いです。特に旬(10月)の岩手産ジョナは日本一美味しいと自負しております。
それをアピールできて、かつ、これまでに無いインパクトのあるものを作りたいと考えたのが作成のきっかけです」(担当者)

「ジョナゴールド」のポスターは、19年から公開され、青果市場などの関係先へ配布。その反響が大きかったことから、

「調子に乗った我々は、翌年に『きおう』と『サンふじ』も作成しました」

と担当者は語る。数量限定でクリアファイルも作成したそうだ。

それぞれのキャラクターの具体的な設定はないが、「しっかりものの長男 きおう」「ちょっとヤンチャなワイルド次男 ジョナゴールド」「伸び伸び甘やかされて育った三男 サンふじ」というイメージで作成されたという。

「果物の消費が少ない世代へのアピール」

豊かな香りの「サンふじ」(画像はJA全農いわて提供)
豊かな香りの「サンふじ」(画像はJA全農いわて提供)

こちらが3人目、「サンふじ」の擬人化。

「今宵も甘く、優しく、美しく、そして鮮やかに... わたくしは貴女様の為に。
身も心も美味しい色に染まるのでございます」
「愛、燦々とこの恵まれた大地に包まれて私の身に真っ赤な彩りを添えて頂きました」

和装に身を包んだサンふじの自己紹介は、丁寧で物腰柔らか。岩手県の豊かな大地に甘やかされて美味しく育った......ということなのだろうか。

さて、擬人化するにしても、やり方はさまざまある。その中で「イケメン」を選んだ理由はなんだろうか。担当者は、以下のように説明する。

「県内によし☆ヲさんというデザイナーがおり、本会職員と繋がりもあったことから、ポスター作成についてざっくばらんな意見交換を行ったところ、『イケメンキャラクターへの擬人化』という話題があがり、取り組みが開始されました。
イケメンキャラクターに擬人化した理由は、果物の消費が少ないと言われている30~40代へのアピールを狙ったものです。特に、スーパー等への来店頻度の高いとされる女性をターゲットとしたため、第一弾のジョナゴールドについては、イケメンお兄さんに擬人化しました。
ただ、SNS上で男性にも注目していただき、大変嬉しく思っています」

なお、各キャラクターのデザインや作画についても、よし☆ヲさんが担当しているとのことだった。

そんなポスターがツイッターで注目を集めたことに関して、担当者は

「青果物のポスターが話題になることは少ないので、バズったことは大変ありがたく思っています。特に、擬人化キャラクターを自作で描いてくださった投稿には感動しました。
農業団体と聞くと保守的なイメージもあるかと思いますが、できるだけ柔軟に、面白い情報発信ができればと思っています」

と感想を述べた。また、「ただし、今回のポスターはインパクトが強すぎて店に掲示できないという量販店もあったという。それについては「少しだけ反省します」ともコメントしていた。

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