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こんなに可愛くできちゃうの!? 理想の「信楽焼の狸」をオーダーメイドできる店が存在した

大久保 歩

大久保 歩

2021.11.20 20:00
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信楽焼の狸といえば、家にはなくともどこかで見たことがあるという人が多いだろう。

玄関に飾られた信楽焼の狸(画像はイメージ)

滋賀県の「信楽(しがらき)」という地域で主に作られている焼き物「信楽焼」の中でも代表的なのが、写真のような狸の置物だ。

「信楽町観光協会」の公式サイトによると、大きなお腹や頭にのせた編み笠、気の抜ける笑顔、片手にはとっくり......のような定番のデザインは、「八相縁起」という縁起を表現しているらしい。

しかし、この定番を打ち破った斬新な狸をオーダーメイドで作れるという店が今、ツイッターで注目されている。

お医者さん狸(写真は公式オンラインショップより)

それが、マルイチ奥田陶器(滋賀県甲賀市)の運営する「まるいち」本店。ここでは、特注品として、お客さんが希望した姿の狸を全工程手作りで製作してくれる。

公式サイトの製作例には、「フランスパン狸」や「ヤンキー狸」、「ハートアベック狸」など他では見たことのないような珍しい狸が目白押し。

なぜ、このような狸たちをオーダーメイドで販売しているのだろうか。Jタウンネット記者は19日、マルイチ奥田陶器を取材した。

「フランスパン狸」を注文したパン屋さん

取材に応じた店主によると、「まるいち」店舗は1992年にオープンし、20年ほど前にオンラインショップでの販売もスタート。そして特注たぬきの製作・販売は約15年前から始めたと言う。

「お客様から、たとえば『パンを持ったたぬきが欲しい』ですとかいろいろなご要望をいただくことがあって、それに応えていくうちに、特注で作って販売するようになりました」(「まるいち」店主)
フランスパン狸(写真は公式オンラインショップより)

特注のたぬきを注文する人のうち、80%は贈り物用、20%は自宅用とのこと。主にどんな人が買っていくのだろうか。

「たとえば......フランスパン狸はパン屋さん、カラオケ狸はカラオケ屋さん(の注文)でしたね。他にも、野球狸は、野球チームの監督をされていた方への贈り物として購入されていました」(「まるいち」店主)

基本的には、定番の格好をしたたぬきになんらかのアレンジを加える形がほとんど。お客さんが「こんな雰囲気で」とイメージを伝え、それをもとに職人がデザイン画を作成し、お客さんからOKが出たら製作がスタートする。

過去には、ほとんど狸の原型を留めていない「不動明王狸」も製作された。

不動明王狸(写真は公式オンラインショップより)

このときは、欲しい商品のラフ画をお客さんが描いて渡し、それをもとに職人が製作したそうだ。これが玄関に飾ってあっても、誰も狸とは思わないだろう......。

オリジナル狸の価格は、目安として5万円から。30~200センチの狸が注文可能で、製作期間は約1か月だ。

滋賀県甲賀市の「信楽駅」から徒歩10秒(!)のところにある店舗の他、オンラインショップからも注文できる。

また、「まるいち」ではオーダーメイドでなくとも、ユニークな形の狸たちを扱っている。

ちなみに、記者が本気で買おうか迷っているのがこちら。

ちゅっ(画像は「まるいち本店」公式サイトより)

その名も、「キス狸ペア」。これを玄関に置いたら恋愛運が急上昇しそうではないか。

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