家の近くにあってほしい...! 超魅力的な「魚卵自販機」が青森で爆誕→県外進出の可能性は?メーカーに聞いた
「魚卵の自販機始めました」
そんなコメントと共に投稿された一枚の写真が、ツイッターで話題になっている。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、様々な商品が自動販売機で売られるようになったが......ついに魚卵まで自販機の中に入ったらしい。
設置したのは、青森県青森市の水産加工食品メーカー・ヤマモト食品。2021年11月12日、同社がツイッターに投稿した画像が、こちらだ。
場所はどこかの施設の門前で、1台の赤茶色の自販機の正面や側面には「たらこ醤油漬」の文字が。
この変わり種自販機に対し、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。
「夜食のお供にも、酒の肴にも...これは心強いですねぇ」
「家が近くだったら絶対買いにいくのに」
「ご飯のボタンが欲しい...」
いったいこれは、どこなのか。どんなラインアップが並んでいるのか。Jタウンネット記者は13日、ヤマモト食品に話を聞いた。
県外での設置も検討中
取材に応じたのは同社代表取締役の山本浩平さん。魚卵自販機は10日、青森市内にある同社の港町工場の南西角地に設置したもので、翌11日の夕方から稼働を開始したという。
ラインアップは、「辛子明太子」や「数の子松前漬け」、「トラウトすじこ」といった魚卵加工食品9種類。いずれの商品も原則として港町工場にて製造されたものだが、協力工場に製造を依頼している商品も一部あるという。
なお、商品は全て冷凍されていて、購入すると蓋付きのケース、あるいは袋に入れてパック詰めされた状態で出てくる。商品の補充は、同社の営業スタッフが行っているとのことだ。
それにしても、なぜ魚卵を自販機で売ることになったのか。Jタウンネット記者が改めてその経緯を聞くと、
「もともとコロナ前より、当社の商品を自販機で売る企画自体は存在しましたが、それを実現する機器が日本国内にはなく、計画止まりとなっていました」
と山本さん。そうした背景の中、2020年に「ど冷えもん」という機種の冷凍自販機が発売された。今や様々な冷凍食品の販売に活用されているこの機種のおかげで、ヤマモト食品も「魚卵の自販機」を実現できたのだという。
現在は港町工場前に1台が設置されているだけだが、県外含め他の場所への設置についても検討中。
「やはり商品補充と集金がネックとなるので、その点で何かしらの解決策やお力添えを頂けるのであれば、是非積極的に検討していきたいと思っています」
と山本さんは述べる。いつか、みなさんの近所でも自販機で魚卵が買える日がくるかもしれない。