「全ての要素がそろった」 写真家が捉えた黄金色に輝く「富山の本気」が神々しい
「富山の本気」を撮り続ける写真家・イナガキヤストさん(@inagakiyasuto)が「過去最高にお気に入り」と胸を張る写真が、ツイッターで大勢の注目を集めている。
それが、こちら。イナガキヤストさんが、2021年11月9日に「富山の本気が見せてくれた奇跡」という1文を添えて投稿した。
イナガキヤストさんによると、手前に見える、木が生えている山は、富山県高岡市の雨晴(あまはらし)海岸から見える「女岩(めいわ)」。その背後、太陽の真下に見える、もやがかったような大きな山が「剱岳(つるぎだけ)」だ。
日の出の瞬間だろう、陽光を背にした2つの山がすごい迫力である。そして海を挟み、カメラを構える幾人もの人たち......これ1枚から、さまざまなストーリーを想像できそうだ。
この1枚には、ツイッター上で
「こりゃ神さま降りてくるわ」
「表現出来ないぐらいのパワーというか意気込みの様なものを感じます」
「富山の本気とカメラマンの本気と天気の本気...本気のぶつかり合いの写真ですねっ!」
といった反応が寄せられ、イナガキヤストさん自身も、
「この写真を超える雨晴(海岸)はしばらく撮れそうにありません」
「過去最高にお気に入りの一枚になりました」
と、興奮冷めやらぬ様子でツイートしている。
どうやって、この最高の1枚を撮影したのだろうか。Jタウンネット記者は10日、投稿者のイナガキヤストさんに詳しい話を聞いた。
「全ての要素がそろった」
イナガキヤストさんがこの絶景を撮影したのは、6日の6時40分ごろのこと。
ここは海越しから3000メートル級の山々を見ることができる、世界でも珍しい場所のため、県内外のカメラマンが通う人気の撮影スポットだそう。
「この日は剱岳の真上から太陽が昇るレアな日だったのですが、条件が揃わないと発生しない毛嵐(けあらし)も出てました」
またカメラマン達がいる位置で、写真を撮影するのが一般的なのだそうだが、あえてカメラマン達を構図の中に入れたという。
定番の撮影スポットからやや後ろに下がった地点で撮ることで、黒い人影までもが印象的な作品の一部になっているのだ。
ツイートで「奇跡」と表現していたように、太陽の位置や毛嵐など、「あったら嬉しい全ての要素がそろった」と言う。
奇跡の1枚を撮影できたことについて感想を聞くと、イナガキヤストさんは嬉しそうに答えてくれた。
「今後これを超える雨晴海岸の写真を撮ることは難しいと感じるくらいベストな状態で撮影できたので、本当に嬉しかったです。早起きして良かった......」