「バスに乗るお金が無くて、泣きながら家に向かう私。途中、知らないオジサンに呼び止められて...」(神奈川県・40代男性)
「家に帰れる」という安心感を取り戻せた
半べそだった私を見かねて、声をかけてきたのでしょう。
なにしろ泣きながらのことだったと思うので、まともに話が伝わっていたのかどうかはわかりませんが、私はそのおじさんに事の経緯を説明しました。
一通り私の話を聞き終わったおじさんは、こう言いました。
「このお金で電車に乗りなさい。お金は返さなくて良いよ」
そして、財布から100円を取り出し私に握らせてくれました。
私はそのお金を使って、無事に1人で帰宅することができました。
今では自販機でジュース1本を買えるかどうかという金額です。けれど、あの時の100円は子供の私にとって、「家に帰れる」という安心感を取り戻すには十分に価値があるものでした。
その時の工事現場には今は立派な建物が立ち、その前を通るたびに未だにおじさんのことを思い出します。
だいぶ時が過ぎ、私もあの時のおじさんと同じ歳くらいにはなりましたが、元気にやっています。あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
家に帰るためのお金がなく、泣きながら歩いていたYさんを助けてくれた工事現場の男性。彼がいなければ、無事に家に帰ることもできなかったかもしれない
皆さんも、何かピンチに遭遇した際に、誰かに手を差し伸べてもらった経験はあるだろうか
Jタウンネット編集部では、自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」の声を募集している
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