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「秋と冬の境い目」がくっきり 紅葉と雪景色が「半分ずつ」な絶景に反響「カレーライスかと思った」

井上 慧果

井上 慧果

2021.10.25 17:00
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「限られたチャンスをものに」

撮影者の安彦さんは16年に北海道千歳市に移住し、写真に夢中になったという。

「秋と冬の境目」は18日の6時頃に撮影したもの。天気予報アプリを見て、標高の高いところは雪が降り、低いところは雨かもしれないことを知った安彦さんは、「秋と冬を同時に撮影したい」と考えた。

「紅葉が見頃の時期に雪が降るのは年に1回か2回ですし、その日に撮影に出かけられるとは限らないので限られたチャンスをものする必要があります。 初雪の頃は標高が高いところだけ降雪することが多いです。画面の中で標高が高いところと低いところが写り込むように意識すると秋と冬の境目が綺麗に見えます」(安彦さん)

そんな写真を撮影できるスポットを探し、安彦さんは日の出前から様々な場所を巡った。

「最初に向かった美瑛町青い池方面は紅葉が見頃になっているものの積雪が物足りず、すぐに移動しました。あっちでもない、こっちでもないを繰り返しながら今回の場所に辿り着きました」(安彦さん)

撮影場所は富良野市のある地点。山々がいくつも連なる方向にカメラを向けると、手前の山は見事に紅葉し、奥の山には雪。こうして、見事な「秋と冬の境目」が1枚の写真になった。

なお、安彦さんは20年10月中旬にも、十勝岳付近で秋と冬の境目を撮影している。

20年10月 十勝岳付近にて(画像は安彦 嘉浩@yoshihiro_abikoさん提供)
20年10月 十勝岳付近にて(画像は安彦 嘉浩@yoshihiro_abikoさん提供)

「対角線で綺麗に分かれている今年の写真の方が気に入っています」と語る安彦さん。今年写真に収めた風景を自分の目で見た時のことを、こう振り返る。

「狙っていた秋と冬のコントラストを見つけることができて嬉しかったと同時にホッとしました。 他の場所で妥協して60点の仕上がりにする手もありましたが、諦めずに絶景を探し回って正解だったと思いました」
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