「スシ食いねェ!」を奏でながら、めっちゃリアルな寿司が回る! 小樽市のふるさと納税返礼品に反響
年末になると「ふるさと納税」を思い出すという人、多いのではないだろうか。ちょっと高級な牛肉や海産物を返礼品にいただいて、家族と一緒に味わいたい......なんて、ウキウキする年中行事の一つになりつつある。
そんな中、北海道小樽市の「ふるさと納税」に、不思議な返礼品があると、ツイッターで話題になっている。それが、こちらだ。

写真左から、タマゴ、イカ、ホタテの寿司が並んでいるが、なんとも美味しそうではないか。確かに、小樽といえばお寿司だが、ふるさと納税に握りずしとは......?
と、思いきや実はこれ、オルゴールだという。
しかし、そう言われてもまだ納得できない。「寿司オルゴール」って、いったいどういうこと?
頭の中がバグってしまったJタウンネット記者は、この「寿司オルゴール」を販売する株式会社オルゴール堂(小樽市)に取材した。
1位「こぼれイクラ」、2位「大トロ」

Jタウンネット記者の取材に応じたのは、オルゴール堂総務課の担当者だった。
「寿司オルゴール」は、いつ、どんなきっかけで生まれたのだろう?
「一番初めに販売を開始したのは、2006年になります。
小樽ならではの商品を作りたいという思いのもと、『小樽といえばお寿司』というイメージも定着していることから、組み合わせてみようということで企画されたオルゴールです。
大変ご好評をいただいたため、数年かけてラインナップを増やしております。海外のお客様にも、日本の文化と弊社のオルゴールを知ってほしいという思いもございました」(オルゴール堂担当者)

「寿司オルゴール」の種類を聞くと、小樽市ふるさと納税の返礼品となったタマゴ、イカ、ホタテの他にも、いろいろあるそうだ。
「こぼれイクラ」「大トロ」「ぼたんエビ」「マグロ」「サーモン」などの人気のネタをはじめ、軍艦巻きなど、全部で16種。
中でも、特に人気なのはどのネタだろう。担当者に聞くと、
「ここ2年ほどは、1位『こぼれイクラ』、2位『大トロ』となっております。そのほか、サーモンやマグロ、ホタテも人気です。タマゴ、イカに関しても、好きな寿司ネタを選んでご購入いただく方も多いので、ご好評いただいております」(オルゴール堂担当者)
と答えてくれた。
お寿司屋さんのコメントにしか聞こえないかもしれないが、こちらはすべてオルゴールのことなので、お間違いなく。
流れるのはやっぱり「スシ食いねェ!」、そして...
サイズは、直径60×高さ75ミリ。底についているネジを巻くと、お寿司が回転し、音が流れる。
「取り扱っている曲目は、お寿司ということで『スシ食いねェ!』をメインに取り揃えておりますが、ジブリやディズニー、J-POP等様々なジャンルの曲もございます」(オルゴール堂担当者)

小樽市ふるさと納税のホームページには「残りわずか、寄付はお早めに」と表示されているが、オルゴール堂店舗に直接行けば、手に入るのだろうか?
「常時、十分な在庫量を確保しておりますが、おかげさまでこのように注目を浴びてご注文が集中することもございます。
弊社Web shopでもご注文を承っておりますが、ランキング上位の人気寿司ネタは欠品になることもございますので欲しい寿司ネタが決まっている場合はお早めにお買い求めください」(オルゴール堂担当者)
「寿司オルゴール」の主な顧客層を聞くと、「海外のお客様に大変ご好評いただいております。国内の観光客の方ですと、修学旅行の学生さんや家族連れのお子様に興味を持っていただきき、購入していただくことが多いです」とのこと。
コロナ禍となる前は、インバウンド需要で入手困難な人気商品だったようだ。国内の旅行者にとっては、今はチャンスかもしれない。
「店頭には、タマゴやホタテのほかにも本物そっくりのさまざまな寿司ネタの商品コーナーをご用意しておりますので、ぜひ一度、小樽オルゴール堂本館にお越しくださいませ。
また、ご来店が難しい方にはWebShopもございますので、ぜひお好きな寿司ネタと曲をそろえて、ご自宅でお楽しみください」
と担当者。
年末年始に自宅で盛り上がりたいなという方、「寿司オルゴール」、いいかもしれない。