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あの時はありがとう
旅先いい話

「帰りの電車賃を稼ぐため、家出先でバイト探し。親切な喫茶店の店主が、私に一軒のホテルを紹介してくれて...」(福島県・50代女性)

福田 週人

福田 週人

2021.09.16 11:00
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紹介されたのは、一軒のホテル

「30年以上も前の話なんですが...プチ家出をした時の話です。着の身着のまま電車に乗り群馬県の太田市まで行きました。
電車に乗って着いたら何処かでバイトでもしようと考えていたので、駅を降りてすぐの所にあった喫茶店に入って、店主さんに事情を話してみました。
すると店主さんから『ウチの息子が高台でホテルをやっているから、話をしとくから行ってみな!』と言われたので、場所を聞いてそのホテルに行きました」(I月さん)

ホテルでは、喫茶店店主の息子とその家族が住み込みで働いていた。I月さんが数日間太田市に滞在することと帰りの電車賃が必要なことを伝えると、バイトとして採用されることに。

「小さい子供の子守りと厨房の手伝いをして欲しい、との事でした。部屋も空き部屋があるから、そこで寝泊まりして構わないということでした」(I月さん)

無事にお金を稼ぐ目途がたったI月さん。そうして数日が過ぎて家に帰る事になった日、「バイト代ね!」と数日分の給料を渡された。

家出先のホテルで体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
家出先のホテルで体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
「数日間のバイトの給料では電車賃に足りなかったのですが、『子守りも良くしてくれて、子供達も楽しかったみたいで助かったから』と、バイト代にプラスして子守り代も頂きました。
とても親切な喫茶店の店主さんと、その息子さん夫婦でした」(I月さん)

その後、I月さんは家に帰ってからも何度か彼らと手紙のやり取りをしていたものの、それから30年以上経った現在では、残念ながら顔も名前ももう思い出せないという。

「覚えているのは、喫茶店が駅近くで、ホテルが少し高台にあったと言うことだけです。家に戻ってから何度か手紙のやり取りをしてました。何かの縁で会えるとしたら、その時のお礼をちゃんと出来たらと思います」(I月さん)

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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