まるで海外の高級ホテルだ 大分駅ビルの屋上には、超絶景を楽しめる天然温泉が存在した
「おんせん県おおいた」というキャッチフレーズに、聞き覚えがあるだろう。
別府や由布院などの有名観光地を抱える大分県は、温泉の源泉数が約4400か所、湧出量が約27万リットルと、ともに日本一を誇る。またユニークな動画がSNSで話題となったこともあり、独自のイメージ戦略も功を奏して、日本一の「おんせん県おおいた」というブランド構築に成功している。
その大分県で、「いまベストの温泉地はここ」と、ツイッターなどで話題となっている施設がある。それが、ここだ。
写真のとおり、ビルの屋上に露天風呂がしつらえられているようだ。風呂に浸かり、夜風を受けながら、眼下の街並みと山、そして海を眺めることができるのか。なんて贅沢な風景だろう。まるで高級ホテルの屋上プールのようだが、これが温泉......?
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「シンガポールじゃん!」
「海外かと思いました」
「ここ最高です」
「夜景もものすごく綺麗でした」
「これは大分名物になっても問題ないレベル! 絶景!」
ツイッターでも絶賛を浴びているのは、大分駅直結の温泉施設「CITY SPAてんくう」の天空露天風呂だ。いったいどんなところか?
Jタウンネット記者は「CITY SPAてんくう」に取材した。
地下700メートルから汲み上げた温泉
Jタウンネットの取材に応じたのは、「CITY SPAてんくう」があるビル「JRおおいたシティ」を管理する企業「JR大分シティ」の温浴事業部担当者だ。
「CITY SPAてんくう」がオープンしたのは、2015年4月というから、もう6年以上も前になる。
「JRおおいたシティ」は大分駅直結の駅ビルで、19階~21階が「CITY SPAてんくう」。露天風呂は地上80メートルの21階にある。ここは天然温泉というが、どういう仕組みなのか、聞いてみた。
「地下700メートルから汲み上げた『大深度地熱温泉(古代の植物に由来する炭酸ガスを含んだ深層熱水)』で、とろみのある湯ざわりと美しい黄褐色が特徴です。
泉質は、ナトリウムー炭酸水素塩泉で、pH8.0の弱アルカリ性です。天然の保湿成分といわれるメタケイ酸を豊富に含み、入浴後は肌がすべすべになる『美肌の湯』です」(JR大分シティ担当者)
男性用の露天風呂と女性用の露天風呂がそれぞれあり、女性客が利用する際は、湯浴み着が用意される。
ヒーリングスパの設備も充実しているので、さぞ女性客の利用が多いのかな、と思ったが、「利用客の男女比は、公表いたしておりません」という返事だった。
「風呂上がりの一杯は最高やで」
ツイッターには、他にもこんな感想があった。
「お手頃でしかも絶景+風呂上がりの一杯は最高やで」
「旅行行った際に立ち寄りましたが、ここほんとに良い眺めでしたー! あと、こちらのシャンプーが良い匂いだったのを覚えています笑」
「出来たての頃に行きました(地元民)。 別府湾が一望できます。夜の夜景もオススメ......岩盤浴やサウナなどのヒーリング施設も充実してますよ」
「地元民には、少しお高いですが このクオリティーと居心地の良さに すっかり、ハマってます」
「私、東京から5回ほど泊まりで行ってます。ココのサウナのためだけに。水温低くて痺れますわ。マイフェイバリットサウナです」
「大分トリニータ戦のあと行きました 最高でした」
皆さん、とにかく満喫している様子だ。
ツイッターの反応に対して、JR大分シティ担当者は、
「多くの方に『CITY SPAてんくう』を知っていただくこととなり、ありがたく感じております。『CITY SPAてんくう』からの眺めは、日中、夕方、夜景と時間帯によって表情が様々に変化します。ぜひ、多くのお客さまに、この眺めをお楽しみいただきたく思っております」
と、コメントした。