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「ベビーカーと赤ちゃんを抱え、階段を上る女性に遭遇。私のちっぽけなプライドさえなければ彼女は...」(都道府県、年齢不明・男性)

井上 慧果

井上 慧果

2021.09.07 11:00

あのとき、ああしていれば――。

生きていると、そんな後悔は後を絶たない。それは大きなものだけではなく、ふとした瞬間のちょっとした選択でも起こることだ。

Jタウンネットの男性読者・Y川さん(仮名)から、そんな昔の後悔を今も忘れられずモヤモヤしているというメールが編集部宛に届いた。

20年ほど前、彼が所用のため、大分県から愛知県へと向かっていた時のことだ。

新幹線が出る駅に行くために、まずは在来線の特急列車に乗ったY川さん。

彼の後に、ベビーカーを押した女性が乗車してきたという。

やがて特急は福岡県の小倉駅へと到着。そこから新幹線に乗り継ごうとしたY川さんだったが......。

「私自身のちっぽけなプライドで...」

「特急が小倉駅に到着し、わたしは最後の方でゆっくりと下車しました。
それから新幹線に乗り継ぐ訳ですが、在来線ホームの階段を上がり終えたら、ベビーカーを畳んで赤ちゃんを抱き抱えている女性がいました。先ほどの特急で見かけた女性でした」
ベビーカーと赤ちゃんを抱えた女性が...(画像はイメージ)
ベビーカーと赤ちゃんを抱えた女性が...(画像はイメージ)

そこで、Y川さんは悩んでしまったそう。

「ベビーカーをお持ちしましょうか?と声をかければ良かったのですが、変なオジさんに声をかけられたと言われたくない。そんな私自身のちっぽけなプライドで、その場をスルーしました」

小倉駅で、Y川さんがこの時、乗り換えに使えた時間は、約25分。

時間に余裕はあったものの、不審に思われたくない......。そんな小さなプライドが、親切心に勝ってしまったのだそう。

そのまま一服し、新幹線ホームへ向かったY川さん。そこにちょうど新大阪行きのひかり号が入線してきた。

「私が乗っていた特急と、そのひかり号への乗り換え時間は約10分。
私が乗る予定だったのはさらに15分後ののぞみ号だったので、ホームでひかりの出発を見送りました。
すると間もなく、ベビーカーを片手に、赤ちゃんを抱っこした女性が階段を上がってきました」

それは、先ほど、Y川さんがスルーしてしまったあの女性だった。

「間に合わなかったかぁ」

女性はY川さんに

「新幹線は出発しましたか?」

と尋ねた。ひかりが出発した旨を伝えると、女性は

「間に合わなかったかぁ」

と一言。そのとき、Y川さんはこう悔やんだそう。

新幹線乗り場で...(画像はイメージ)
新幹線乗り場で...(画像はイメージ)
「私が声をかけてベビーカーでも持ってあげれば、この女性は新幹線に間に合っただろうに」

その後悔は20年経ってもY川さんにとって忘れられないモヤモヤとして記憶に残っているそう。

だが、Y川さんは、メールの最後に

「それから赤ちゃん連れの方で困ってそうな時には声をかけるようにしました」

と綴っている。

変な人だと思われたくなくて、手助けしたいと言い出せない......。そんな経験がある人は、きっと少なくないだろう。

でも、Y川さんはこの後悔を、次の行動の糧にした。読者の中に同じような思いを抱えている人が居ればぜひ、恐れずに行動に移してみてほしい。

誰かに伝えたい「あのときはごめんなさい」、ありませんか?

身近な家族や友達はもちろん、今はもう会うことのない疎遠になった知人、偶然出くわした見知らぬ人......そんな相手との、心の「しこり」のような思い出が誰にも1つや2つはあるものだ。

そこでJタウンネットでは、読者の皆様の「『ごめんなさい』と伝えたいエピソード」「今さらかもしれないけれど懺悔したいこと」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(相手にどんなことをしてしまったのか、どんなことを謝りたいのかなど、500字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)

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