「おつかいの帰りに転んでしまい、大泣きした幼い私。そこに2人のギャルが近づいてきて...」(東京都・30代女性)
みなさんは「ギャル」にどんなイメージを持っているだろう。
辞書でこの言葉をひいてみると、
「女の子。若い女性。特に、明るく社交的で、流行のファッションを取り入れるなどの行動を通じ、感覚を共有しようとする女性についていう」(デジタル大辞泉)
「10代後半から20代前半の女性。健康的で元気のいい女性の意や軽薄な女性の意を含んで用いる場合が多い」(日本国語大辞典)
という説明がされていた。
Jタウンネットが、皆さんの思い出に残っている「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したところ、東京都在住のK坂さん(仮名、30代女性)から、そんな「ギャル」の印象が180度変わった、というエピソードが届いた。
あの日から私にとって「ギャル」は、かっこよくて優しい人になりました──。
それはK坂さんが幼かった頃。まだ慣れない自転車でおつかいに出た彼女は、帰り道で転んでしまい、頼まれたコーラもこぼしてしまう。
そこへ声をかけてきたのが、いわゆる「ギャル」の女性2人組だった。
ギャルは「怖い」と思っていた
私がまだ4、5歳の頃、週末は祖母の家に遊びに来ていました。
その日は、乗れるようになったばかりの自転車をこいでコンビニエンスストアに向かっていました。コーラを買って帰るだけの簡単なおつかいです。
けれど、自転車のカゴにコーラを入れて誇らしい気持ちで帰ろうとしたところ、道路脇の段差にタイヤが擦れてしまい、盛大に転んでしまいました。
コーラは缶に穴が空いて吹き出しているし、転んで痛いし、大泣き......そこに2人組の若い女性が通りかかりました。
一言でいうと「ギャル」のお姉さんたち。当時は子供ながらにギャルのお姉さんを怖いと思っていました。
でも彼女たちは、転んだ私をみると即座に駆けつけて、自転車と私を起こしてくれました。
「どうしたの?」と聞かれ、泣きながら、おつかいにきたこと、転んでコーラがダメになってしまったことを絞り出しました。
すると、お姉さんたちは新しいコーラを買ってくれ、私の家の近くまで送ってくれたのです。
もう25年前のことなのでうっすらと残っている記憶ですが、家までの道中も優しく声をかけてくれたお姉さんたち。
あの日から私にとって「ギャル」は、怖い、悪いイメージではなく、かっこよくて優しい人になりました。
また会えたら、ちゃんと2人にお礼を言いたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
そこでJタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集したい。
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