先生「それはたいへんだーーー!」 大学の授業で繰り返される「茶番」の指示書に称賛「いい工夫」「天才では?」
「眠くならないようにするいい工夫」
あぐれいさんが、このドイツ語の講義を受けていたのは18年度のこと。当時、大阪市立大学の1年生だった。
担当教員は推定40代の男性で、はきはき話す明朗快活な人だったという。
投稿の写真に写っているプリントには、「未完成交響楽作戦」の他、「モーツァルト『トルコ行進曲』作戦」、「メンデルスゾーン作戦」とある。
「『トルコ行進曲』作戦」のプリントを見ると、
「今日の勉強でトルコを習ったんで、『トルコ行進曲』、たまたま持ってないんですかっ???」
という学生Cのセリフが。これ、絶対先生がCDを準備してるやつ......。
そう、つまり、担当教員が講義中に流したい楽曲を流せるよう、学生たちに手伝ってもらっていた、というわけだ。
「作戦」を担う学生は、どのように決めていたのだろうか。きっかけとなる一言を聞き漏らされては、せっかく用意したセリフも無駄になってしまうが......。
あぐれいさんに聞くと、
「最初はある程度ランダムでしたが、僕があまりにノリノリでするからか、最後の方はほぼ毎回あてられていました。学生の様子を見ながらある程度紙を配る人は選んでいたと思います」
と、回答。複数のプリントをあぐれいさんが所有していたのも納得だ。
講義に積極的な人とそうでない人がいるのは、よくある光景である。教員もそのあたりをよく観察していたのかもしれない。
作戦どおりの会話がくり広げられたとき、教室はどんな雰囲気だったのだろう。
「寸劇が始まった時は、紙を配られていない学生は『またはじまった(笑)』といった感じで笑ってみていました」(あぐれいさん)
「こっそり渡された」ということだったが、台本の存在は完全にバレていたようだ......!
和やかな講義の様子が窺える今回のツイートに、リプライ欄では
「めっちゃ楽しそう」
「全部に作戦ってついてるのすき」
「眠くならないようにするいい工夫だよなぁ」
「生徒の集中力も上がるし天才では、、?」
など、称賛が集まっている。
さらに、
「もしかしたら私の大学のドイツ語の教授と同じ人かもしれないです」
「私もこの先生の授業受けました~!テストの点数バグってますよね??」
「その寸劇は、我らが共通の、某先生ではないか? (Ya, ich bin da!)」
と、同じ教員の講義を受けたと思われる人のコメントまで。多くの受講生の記憶に残り続けているようだ。
こんな講義なら受けてみたかったなあ。