本能寺の変に「?」 福知山市「明智光秀ピクトグラム」に反響「あんたしか真相知らんがな」
東京オリンピック開会式のパフォーマンスが大きな反響を呼び、人気となった「ピクトグラム」。
多くのインターネットユーザーが、多種多様なオリジナルピクトグラムをSNS上で披露している。
2021年7月27日には、福知山市役所(京都府)の公式ツイッターアカウントが、福知山にゆかりの深いある人物を表現したピクトグラムを投稿し、注目を集めた。
その人物とは、戦国武将・明智光秀だ。
公式ツイッターが「明智光秀のピクトグラムを作りました!」と投稿したのは、
「本能寺の変の謎」
「教養人」
「狙撃の名手」
「愛妻家」
「良君」
「福知山城を築く」
と名付けられた、光秀の特徴や行いを表した6点のピクトグラム。いずれもちょんまげをつけているのがなんとも愛らしいが......気になるのは「本能寺の変の謎」。
大きなハテナを浮かべているが、あなたが起こした謀反では......?
ちょんまげと家紋で光秀を表現
福知山市役所の投稿には、
「桔梗の家紋付きでかわいい」
「これはセンスいいわ」
といった反応や、「本能寺の変の謎」のピクトグラムに対して
「いや、あんたしか真相知らんがな」
「謎で小首傾げてるのすき」
といったコメントがツイッター上で寄せられ、話題となっている。
このユニークなピクトグラムはどのようにして誕生したのか。Jタウンネット記者は8月4日、福知山市役所を取材し、このピクトグラムを制作した秘書広報課シティプロモーション係の西邑(にしむら)梢さんに話を聞いた。
7月23日、東京五輪の開会式をテレビで見たという西邑さん。
「ピクトグラムのパフォーマンスを見て、これを明智光秀で出来たら面白いんじゃないかと思い、26日に上司にその旨を伝えました。
するとすぐにOKが出たので制作をはじめ、27日に公開しました」
制作はピクトグラムのフリー素材を組み合わせて行った。すべての図にデザインされている花は、描かれているのが「光秀」であると示すためのものだ。
「制作中、ちょんまげだけでは光秀を表現できず、明智家の家紋である桔梗紋をつけました。
それで光秀と分かるようになったかと思うのでその点がこだわりですね」(西邑さん)
なお桔梗は、福知山の「市の花」にもなっている。
続編制作も検討中
6つの中で西邑さんが特に気に入っているのは、やはり「本能寺の変の謎」。
「本能寺の変にはとても多くの説があり、様々な謎があるので、作りました。
最初はそこに深い意味はなかったのですが、ツイッター上で色々なツッコみが寄せられたのを面白く拝見させていただいたので、ぜひいろんな捉え方をしてもらえればと思います」
自身が作成したピクトグラムが注目を集めたことについては、
「こんなに(反響が)くるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです。
私は市内や市外の方に福知山市の魅力を知ってもらいたい、との思いを持って市役所で働きはじめたのでこのピクトグラムをきっかけにそれが少しでも叶っていればいいなと思います」
と語る。福知山市役所は、明智光秀のピクトグラムを希望者に無料で提供しており、すでに何件か要望があったとのこと。
また、現在続編の制作も検討中。西邑さんは
「SNS上や市役所内など、色々な方のアイデアを取り入れながら制作していきたいと考えています」
としていた。