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「模造紙」の呼び方に地域差くっきり 富山人「ガンピ」愛媛人「鳥の子用紙」...その由来とは

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2021.07.02 06:00
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中部地方の多様性

そもそも「模造紙」とは、世界大百科事典や日本大百科全書によると、科学パルプで作られた上質の紙の総称。

明治時代に大蔵省印刷局が作った「局紙」という紙に似せて作られた、「模造した紙」であったことが由来だという。

この「局紙」は鳥の子(鶏卵の殻)の色を模してつくった淡黄色の紙で、模造紙も初めはその色を真似して着色していたが、需要者の意向で白い紙にかわったそうだ。

その模造紙が、どんな名前で呼ばれているのか。まず、全国の結果がこちら。

予想どおり、「模造紙」が77.8%(1417票)と、圧倒的多数である。

けれども、「B紙」(8.1%)や「大洋紙」(4.6%)をはじめ、筆者には馴染みのない呼び方に投票した人も一定数いた。

他の選択肢の割合も見ると、「鳥の子用紙」が3.7%、「ガンピ」が1.9%、「広用紙」が1.8%、「広幅用紙」が0.5%、「その他」が1.6%だ。

これらは、主にどのあたりの地域で使われているのだろうか?

8つの選択肢のうち、各都道府県で最も多かった呼び方ごとに地図を色分けしてみると、こうなった。

「B紙」が優勢だったのは岐阜と愛知、「ガンピ」は富山、「鳥の子用紙」は愛媛、「広用紙」は佐賀と熊本、そして「大洋紙」は新潟という結果に。香川は、「模造紙」と「鳥の子用紙」が50%ずつで引き分けだった。

この地図を見てみると、特に中部地方では4県で「模造紙」以外の呼び方が優勢であり、多様性が目立つ。

地方ごとの結果をグラフにまとめると、その違いは一目瞭然である。

四国で「模造紙」と呼ぶ人は半数以下
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