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旅先いい話

「旅先でお金が無くなり、立ち尽くしていると...。知らないおばあさんがくれた、忘れられない思い出」(広島県・40代女性)

福田 週人

福田 週人

2021.07.01 11:00
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悪天候の影響で搭乗予定の飛行機が運休──空を飛んで移動する以上どうしても起こり得るトラブルだが、実際に遭遇してしまった時は厄介だ。

次に乗れる便の確保や、日をまたぐようであればホテルの手配など、本来する必要がなかったことをしなければならない。

しかも、そうした予定外の出費のせいで旅行費用が底を尽きてしまうことも......。

コロナ禍でなかなか旅行に行けない今、かつての楽しい思い出を振り返ろうとJタウンネットが「旅先でのいい話」を募集したところ、広島県の40代女性K子さん(仮名)から、そんなエピソードが寄せられた。

せっかくの旅行が苦い思い出になってしまいそうなシチュエーションで、彼女たちに声をかけてきた人がいたという。

「孫が来れなくなったから、良かったら、これ使って」

3歳の娘と夫との3人で、飛行機で旅行したK子さん。目的地は、東京ディズニーランドだ。

まだ幼い娘にとってはディズニーランドも飛行機に乗ることも初めてで、とても楽しみにしていたそう。

「ランドでは夢のような可愛らしい世界に娘も大満足で、あっという間に旅行最終日となり、帰宅のため空港に向かいました。
が、突然の天候悪化で飛行機が飛ばなくなり、急遽もう一泊することになりました」(K子さん)

楽しい旅行の最後にとんだトラブルに見舞われてしまったK子さん一行。

その翌日は飛行機の時間まで何をすればよいのかわからず、予定外の一泊で、旅行費用も底をつきてしまったという。

そんなK子さんたちが通りかかった水族館の前で途方に暮れていると、一人の上品そうなお婆さんが声をかけてきた。

とある水族館で体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
とある水族館で体験した「旅先いい話」(画像はイメージ)
「このチケット、孫と行くはずだったのに孫が来れなくなったから、良かったらこれ使って」

お婆さんはそう言って、2人分の水族館のチケットをK子さんに渡してきた。

「主人と私は突然でどうお礼をしたらいいのか、思いつくまま千円札を差出し、『ありがとうございます、助かりました。これ少ないですが、お孫さんに何か買ってあげてください』と深々と頭を下げました。
その女性は笑顔で『ありがとう』と言って足早に去っていかれました」(K子さん)

お婆さんの好意のおかげで水族館に行けた娘は大喜び。K子さんたちは時間ギリギリまで楽しんで帰宅したそうだ。

「旅行のとんだ最終日がとても思い出深い1日になりました。
今思えば、水族館のチケットのお礼に1000円とはお恥ずかしい話ですが、あの時はあれが精一杯でした。
あれから17年、娘は今年20歳になります。東京の大学に進学し、忙しい毎日を送っています。時々懐かしく、あの日の事を思い出します」(K子さん)

「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!

コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。

そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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