本格チャーシューが24時間買えるぞ! 中華チェーン・福しんの「冷凍自販機」が嬉しすぎる
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外食の機会が減った。
時短営業を行う飲食店も多く、仕事が終わったころにはどの店もやっていない!という読者もいるかもしれない。
「夜遅くになっちゃったけど、お店の中華が食べたい......!」
ふっと頭に浮かんでくるそんな小さな願いが、叶いづらい時代だ。
そんな中、彗星のごとく現れた自動販売機がある。
都内に33店舗を展開するラーメン・定食チェーン店の「福しん」が提供する「冷凍自販機」だ。
同社公式ウェブサイトによると、21年4月に要町店(豊島区)と埼玉にある毛呂山工場に設置され、好評のため6月には練馬店(練馬区)、千川店(豊島区)、水天宮前T-CAT店(中央区)にも増設。
冷凍の餃子、ラーメンセット、チャーシューを扱うこの自販機は、ツイッターで
「最高の大型新人ですね!!」
「家の隣に設置して欲しすぎる」
「福しん大阪にないから自動販売機だけでも進出してほしい...」
と注目されている。
一体、どんな商品が出てくるのか。6月23日、Jタウンネット記者は要町店に行ってみた。
冷凍自販機でおうち中華
時刻は20時を過ぎ、店舗は営業を終了していたが自動販売機は稼働していた。
最近は短縮営業の飲食店が多く、仕事を終えた後に夕食を調達するのがなかなか難しい記者にとっては、遅い時間でも購入できるというのは非常にありがたい。
メニューは「冷凍生ギョウザ(30個入り、600円)」、「冷凍ニラギョウザ(20個入り、500円)」、「ラーメンセット(麺4つ、タレ4つ、醤油2つ、味噌2つ、400円)」、「厚切り三元豚チャーシュー(10枚入り、800円)」、「しびれチャーシュー(三元豚)(10枚入り、800円)」。
どれも気になるが、今回は冷凍生ギョウザと厚切り三元豚チャーシューを購入。
タッチパネルを操作し、お金を入れると、商品が一つずつ落ちてくる仕組みのようだ。
2つ同時に注文しても、まずは1つを取り出さないと次が提供されないので注意が必要である。
「冷凍自販機 de おうち中華」
そう自販機にも書かれている通り、冷凍された状態で商品が出てきた。
ギョウザ30個に、厚切りのチャーシュー10枚。どちらもずっしりと重く、なかなかのボリュームだ。
ちなみに福しん毛呂山工場の公式ツイッターによると、「ニラ餃子・三元豚厚切りチャーシューは自販機と直売会の限定商品」。普段は工場の直売会でしか買えないレアな商品が都内で買えるというのも、嬉しい。
実際に作ってみた
購入した冷凍ギョウザと厚切りチャーシューはそれぞれこんな感じ。
パックにはオススメの食べ方が書かれた紙が入っているのが、ありがたい。
「美味しい焼き方」の通りに、フライパンにギョウザを並べ、焼いてみた。
チャーシューは冷蔵庫に入れて自然解凍させる方法や電子レンジでの解凍も可能とのことだったが、今回は湯煎で温めることに。
あわせて10分ほどの調理時間を経て、完成したのがこちら。
しばらく外食ができていなかった記者、まるでお店にいるかのような本格的な中華料理の匂いにテンション爆上げ。自宅のキッチンでこんな気持ちになれるとは思わなかった。
市販の冷凍ギョウザしか焼いたことがない記者でも、この福しんのギョウザはうまく焼くことができた。また、チャーシューもお湯で温めるだけなのでとても簡単だ。
味は......どちらもとても美味しい!
家で一から作るのでは、手間はかかる上、ここまで本格的な仕上がりにはできないだろう。
おうちでこのクオリティが楽しめるとは......。
この魅力的な自販機は、どんな経緯で誕生したのだろう。
Jタウンネット記者は23日、福しんを取材し、営業部の担当者に話を聞いた。
きっかけはコロナ禍
担当者にると、自販機の設置がはじまったのは21年4月。
その理由について
「コロナ禍で営業時間が短くなることがわかり、(自販機ならば)自社の商品を24時間販売できると思ったからです」
と話す。
自販機が施設内にあるT-CAT店以外は、全て24時間稼働しており、いつでも食べたいときに福しんの味を購入できる。これは福しんのファンだけではなく、夕食難民たちにとっても嬉しい。
現在は5か所のみだが、来月にも別の場所への導入予定があるそう。今は近所にない、という人も期待ができそうだ。
担当者は今回、福しんの「冷凍自販機」が話題となったことについて、
「弊社自動販売機に興味持っていただき、大変光栄です」
とコメントした。