これが彫刻...だと? 木を削って作った「水滴」がリアルすぎて脳が混乱するレベル
突然だが、まずはこちらの驚くべき写真をご覧いただきたい。
一見何の変哲もない、こげ茶色の木の板。水でもこぼしてしまったのか、木板の上にはポツポツと水滴が付いている。
これの一体どこが「驚くべき」なんだ、と思うかもしれないが、実はこの板の上の水滴、本物ではない。なんと、木の板を削って水滴のように見せた、木彫り作品なのだ。
この「木彫りの水滴」に対して、ツイッター上では、
「意味が分からなくて拡大したけど意味分からんくらいリアル」
「これ、水滴部分残して掬ったの?!」
「理解までに数秒ラグが起きるタイプの芸術品」
といった声が寄せられている。
Jタウンネット記者は26日、作者であるツイッターユーザーの福田 亨(@TF_crafts)さんを取材した。
ツルツルに磨いて水滴っぽく
北海道で木彫りの作品作りをしているという福田さん。
「この作品はまだ途中で、以前彫った蝶の台座となります。蝶が吸水する場面を制作している途中です」
と説明する。これだけでも十分一つの作品と言えそうだが......。完成形がどうなるのか、今からワクワクしてくる。
では、具体的にどうやって作っていったのだろうか。Jタウンネット記者の質問に、福田さんは、
「周りの板の部分を掘り下げて、浮き彫りとした水滴部分を丸く彫り、蝋で磨いて艶をあげています」
と答えた。また、制作の「木彫りの水滴」という発想に至った理由は、
「蝶の吸水を作るにあたって、水を入れる器をどう表現しようかと考えていたのですが、板に水を垂らした状態の方がシンプルで水の美しさを出せるのではないかと考えて試みました」
とのことだ。制作時間は秘密とのことだが、平面の仕上げにかなり時間がかかったそうだ。
福田さんはツイッターでの反響について、「制作の励みになります」とコメントしている。