これが...目玉焼き? ホットサンドメーカーで料理したら、黄身が貝柱みたいになった件
「はて?」
思わずそんな声が漏れてしまいそうな目玉焼きが、話題になっている。
写真に映っているのは、IHコンロの上に置かれたホットサンドメーカー。その中に入っているのが目玉焼きなのだが、なんだか形が少々おかしい。
白身の部分は、まぁ普通の目玉焼きでもよく見る仕上がり。問題は中央の黄身の部分だ。
普通はそんなに盛り上がらないはずだが、ちょっとした柱のように縦長になってしまっている。
こ、これは一体どうしたことか......。
こちらの目玉焼きに対し、ツイッター上では、
「貝柱的な」
「3Dプリンターみたいになってるw」
「黄身もだけど白身も立とうとしとるね...」
「黄身を太陽に見立ててサンピラー現象と名付けましょう(笑)」
といった声が寄せらている。
卵のプロに聞くと...
話題になっているのは、ツイッターユーザーのオヨネ(@Dq4O4ne)さんが2021年5月23日に投稿した写真。Jタウンネット記者は26日、本人に話を聞いた。
大阪府在住の漫画家で、自身の育児生活の様子を紹介するブログ(https://o4nemama.livedoor.blog/)などで作品を発表しているというオヨネさん。黄身が貝柱のようになってしまった目玉焼きは23日の朝8時半、自宅のキッチンで作成したものとのことだ。
「このホットサンドメーカーでは何回もめだまやきを作っていますが、この日はズボラをして油を引くのを省いてそのまま卵を直接落としました。
IHにかけたまま朝の支度をして、数分経って『あ、忘れてた』と思って適当にひっくり返して数分放置。開けたらあーなっていました」(オヨネさん)
オヨネさんはその後、こちらの目玉焼きをサンドイッチにして食べたという。味は美味しかったそうだ。
どうしてこのような目玉焼きが出来上がったのだろうか。
Jタウンネット記者は26日、鶏卵の製造や研究開発などを手掛けるイセ食品(東京都千代田区)に取材し、見解を聞いた。
取材に応じた同社品質保証室の忠田光男さんは、投稿された目玉焼きができた経緯として、
「蓋をして調理していることによるもので、上側に卵黄がくっ付き、加熱している中で卵黄が凝固したものとなります。
ホットサンドメーカーでは、ひっくり返したことで上下が逆転し、黄身がくっ付いた状態で目玉焼き自体が下に降りたもの。卵黄が凝固する前から凝固する迄の段階であったことから、上下に黄身が細長く出来上がったものと考えられます」
と推測した。上側に黄身がくっついてしまったのは、「油をひかずに焼いてしまったことも大きな要因だろう」とのことだ。
また、話題のツイートへのリプライでは、キャベツの千切りの上に生卵を落としを電子レンジで温めた際、円錐状になってしまったという例も報告されている。忠田さんはこれに対して、
「電子レンジの場合は、蓋又はラップをした状態で調理した際に、黄身がくっ付いた状態で加熱時に野菜などが沈むことで目玉焼き自体が下に降りたものと考えられます」
と述べた。