「光の川」が流れてるみたい... たくさんのホタルが舞い踊る夜の神社が圧倒的に美しい
5月も半ばになり、暑さを感じる日も多くなってきた。夏の気配が近づいている。
夏の夜の風物詩と言えば、お祭りに花火に肝試しにと色々ある。
色々あるのだがやはり、宵闇でうっすらと漂うホタルの光を想像する人も多いのではないだろうか。
綺麗な水と空気のある場所でしか生きられず、街中ではまず見かけることができないホタル。
だからこそ、人里離れた山奥などで運よく見つけることができたら、さぞ素敵な夏の思い出になることだろう。例えば、こんな光景のように。
うっそうとした薄暗い森の中、静かに佇む寺社の山門のような建物。そして、その辺り一面には無数の光の粒が広がっている。全て、ホタルの光だ。
何匹ものホタルが集まって光を放っている様は、まるで光の絨毯。幻想的な光景だ。
山奥だからこそ見ることができる、天然のイルミネーションといったところだろう。
こちらの写真に対し、ツイッター上では、
「こんな世界があるんですね!まだまだ知らないことばかり。とってもキレイで幻想的です」
「めちゃくちゃすごい写真、、こんなん撮れない笑」
「良いものを有難うございます。久々に息を飲む思いでした」
といった声が寄せられている。
Jタウンネット記者は2021年5月14日、写真を撮影したツイッターユーザーのうさだだぬき(@usalica)さんを取材した。
生態系を守る為に場所は秘密
京都は宇治の出身で、現在は大阪のスタジオで撮影について学びつつ、SNSで自身が撮影した京都の写真を発信しているといううさだだぬきさん。
こちらの写真は、友人に声をかけてもらって連れて行ってもらった、とある神社で撮影したものだという。蛍の生態系が崩れてしまうおそれもあることから、場所の詳細は明かせないとのことだ。
改めて、こちらの光景を目にした際の感想についてうさだたぬきさんは、
「実際は薄暗い中での撮影なのですが、肉眼で見ても蛍は光ながら飛ぶので、綺麗でした。写真で見ると目では見えなかったものも見えるので、これだけの数だと圧巻ですね」
と述べた。たしかにこれだけの数のホタルが集まっている景色というのは、なかなかお目にかかれないだろう。
それにしても、この神社にはどうしてこんなにホタルが集まっているのだろう。うさだぬきさんによると、この場所にはゲンジボタル(主に川に生息)とヒメボタル(主に森林に生息)の両方が飛んでいるという。
「生態系に関しては詳しくはないのですが両方の種類が生息している場所は他にもありますので、川と森といったヒメとゲンジが生息する条件が揃えばこれだけ飛ぶのだと思います」(うさだぬきさん)
この神社のすぐ近くには、水の綺麗な川が流れているのかも知れない。
うさだたぬきさんはツイッターでの反響に対して、
「好きなホタルを撮影し、それが多くの人に共感してもらえるのはやはり嬉しいです」
とコメントしている。