「盛り塩強化月間」で話題をさらった美容院の今 ガテン系店主の新作「成金ゲート」が超シュール
「盛り塩強化月間」という手書きのポスターと、もはやタワーのようになっている「盛り塩」が、いまSNSでなぜかバズっている。
写真に対しては、こんな声が寄せられている。
「力強いやる気を感じるね」
「盛り塩って強化月間せなあかんとは思わんがな?」
「盛り塩がもはや白い巨塔になってる」
「いいセンスだw」
「アグレッシブで良いナー」
「控えめに言ってサイコー」
このポスターは、福岡県直方市の美容室「CHOMO HAIR」の画像だ。いま大きく拡散されているが、実は「盛り塩強化月間」は数年前の出来事。
Jタウンネットでは以前、この店を取り上げたことがある。
「『前髪¥51』『タオルなくなり次第閉店』 直方の、ネタ満載の美容室がツイッターで話題に...オーナーに取材してみたら」で、店主の國廣朋史(くにひろともふみ)さんに、電話で取材したのだ。
2016年5月......もう5年も前のことだ。2021年現在、お店の様子はどうなっているのだろうか?
Jタウンネット記者は、再び電話して話を聞いてみることにした......。
「ガテン系美容師」は健在だった
電話に出た店主の國廣さんは、「お久しぶりです」と、元気そうな声だった。
「またバズってますね?」と聞くと、「いや、まったく知らない間に、とんでもないことになっているみたいですね」と國廣さんは苦笑する。
「さぞや、お客さんが押しかけているのでは? お忙しいでしょう?」と尋ねると、「いや、まったく暇ですよ。直方まで、なかなかお客さんは来てくれませんから」。
前回、Jタウンネットの記事で紹介したのは、スキンヘッドで作業着を着ている「ガテン系美容師」としてだった。「とにかく店のことを地元の人に伝えたいと思って、自分なりに考えて貼り紙を作って、店の前に出した」と熱く語っていたのが、印象的だった。
「ユニークなポスター作りは、相変わらずですか?」と聞くと、「いえいえ、最近はネタ切れで、苦労してますよ」という返事。今年6月で、創業8周年を迎えるという。
2016年にバズった時には「創業100年まであと96年」というポスターも貼られていたが、いまや、あと92年である。
最近の自信作は? と聞くと、「成金ゲート」だという。
いったいどんなもの? 大いに興味をそそられるが......。
これが、「成金ゲート」だ。
筑豊地方では「成金」という言葉はパワーワードで、鉱山で成功したサクセスストーリーも多い。直方市には「成金饅頭」という銘菓もあるくらいだ。
「CHOMO HAIR」の「成金ゲート」は同店のインスタグラムでも投稿されたばかり。そこには、こんなコメントも添えられている。
「資産を分散させリスクを減らす取り組みを実施しました。
具体的には世界的に価値が安定している金への投資として、24Kの門。その名も『成金ゲート』を製作しました」
なんだかもっともらしい解説が付いているが、國廣さん流のジョークであることは間違いない。
インスタグラムにはこんな声も寄せられている。
「こんな情報を公開したら盗難に遭うばい!!」
「成金ゲート 素晴らしい投資だ! 是非通りたい!!」
國廣さんは、Facebookやインスタグラムなど、SNSにも熱心だ。「どんどん公開していくので、フォローしてください」ということだった。
はたして「成金ゲート」は「盛り塩」を超えられるか? インスタグラムにご注目を。