「うちの家紋にしたい」 違いクリームソーダに三つマカロン...和洋折衷の紋所デザインに反響
家のしるし、「家紋」。
名字にちなんだもの、信仰にちなんだもの、歴史的な出来事を記念したもの......など多種多様だ。
有名なのは、3枚の葵の葉が円の中心で出会う「三葉葵」や、一文銭を3個ずつ横2列に並べた「六文銭(六連銭)」の家紋など。歴史ドラマで見たことがある人も多いだろう。
名称は、図案の外側にあるものの名前から、内側に向かって読んでいく。
円の中で、縦横二本の線が直交している家紋は「丸に十文字」だ。
ツイッターではそんな家紋をモチーフにしたデザインが、注目を集めている。
描かれているのは、スイーツの数々。それに「違いクリームソーダ」、「丸にアップルパイ」、「三つフルーツサンド」と家紋の風の名称も付けられている。
題材は洋風でファンシーだが、ぱっと見では「和」を感じてしまう。実際に家紋として描かれていても、もしかしたら気づかないかもしれない。
このユニークなデザインに、ツイッターでは
「きれいで粋」
「めちゃくちゃかわいいです」
「三つフルーツサンドを家紋にしたい」
「ネーミングセンスも素敵です」
「白黒なのに美味しそうなスイーツたちを表現できているの、天才だと思います...」
といった反応が寄せられている。
この家紋風デザインは、どのようにして生まれたものなのか。
Jタウンネット記者は4月1日、投稿者のみっけさんを取材し、話を聞いた。
「新しさを感じる和風デザイン」を
香川県在住のみっけさんは、普段から趣味でイラストやデザインを描いており、本業とは別にデザインの仕事を引き受けることもあるそう。
今回投稿した「家紋」を思いついた経緯を尋ねると
「もともと和風デザインが好きだったのですが、新しさを感じる和風デザインができないかな?と思い洋風の飲食物で作成してみました」
と語る。
デザインする際には、
「家紋らしさがでるように、存在する家紋の特徴を調べてなるべく反映させてみました」
とのこと。
たとえば、フルーツサンドは石畳がモチーフとなっている「立て三つ石」、クリームソーダは赤穂藩主・浅野長矩で知られる浅野家の家紋にも使用されていた「違い鷹の羽」を意識している。
この家紋デザインの中で、みっけさんが特にお気に入りなのは「パンケーキ」。
「和風でも洋風でもある感じにできたかなと思います」
とのことだった。
また、みっけさんは今回の投稿の反響に「たくさんの感想を頂きとても嬉しいです!」とコメント。
「『自分の家紋にしたい』という感想まで頂けて感動しました!
これからシリーズ化していこうかなと思っています」(みっけさん)
シリーズ化は、とても楽しみである。筆者もお気に入りの「三つマカロン」を我が家の家紋にしたい......。